大阪芸大教授が「エンブレムもう無理」深刻な影響及ぼしかねない佐野研二郎のトートバッグ問題

大阪芸大教授が「エンブレムもう無理」深刻な影響及ぼしかねない佐野研二郎のトートバッグ問題

東京オリンピックのエンブレムをデザインした佐野研二郎氏によるトートバッグデザインの件が収まらず、五輪エンブレムへの影響を懸念する声も出始めています。

サントリー・オールフリーのキャンペーンに使用されている佐野研二郎氏デザインのトートバッグ30種類の中の複数が別の画像に類似しているのではないかとしてネットで大きな問題になっている件は10日夕方になっても勢いは衰えておらず、広いネットから次々と「元画像」が発掘されることに「関係者の告発もあるのではないか」などと憶測が飛ぶほど佐野氏の名声は地に堕ちたといってもいい印象です。

勿論デザインが別の写真やイラストに酷似しているからといって佐野氏による「パクリ」と決めつけるわけにはいきませんが、釈明が困難なのではないか、とされるケースも含まれており事態は軽くありません。

これはサントリーのトートバッグシリーズのひとつで、パンのデザインを含むものですが、フランスパンと同一とも言っていい画像が個人のサイトから見つかっています。

ネット民が作成した検証画像。全体が写っている方のフランスパンが個人サイトの画像で、角度を合わせてわかりやすくしたものです。パンの焼き模様まで全く同じに見えます。

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元となったのはパンに関する情報を集めたブログで、佐野氏によるトートバッグの図柄と類似していることを管理人氏も既に把握しており、コメント欄でこう語っています。

回転して一部分にしてるんですね・・・。確かに一致しててビックリしました。
(中略)
盗用とは言え、自分も様のパンを撮ってるだけなので、何とも言えませんが
どうやら管理人氏の元には佐野氏やサントリー側からの連絡はなかったようで、管理人氏の「盗用とは言え」という部分に多くのネット民が注目しています。

サントリーは8月10日午前の時点ではトートバッグのデザインについて弁護士も交えて商標の確認を行っているので問題はないとの認識、としていました(当サイトが広報に確認)。

しかし、上記のパン画像を含め商標として登録されていないものを使用していたとすればサントリー側のチェックからは漏れることになるため、今後の対応が変わる可能性もありそうです。

佐野氏のデザインについては東京オリンピックのエンブレムも商標権を主張することで乗り切ろうとしていますが、8月10日に大阪芸術大学の教授がコラムで異を唱え話題になっています。

これはネットメディア「INSIGHT NOW!」で大阪芸術大学の純丘曜彰教授が「東京オリンピック・エンブレムはもう無理筋」というタイトルで寄稿しているもので佐野氏のエンブレム問題を「小保方と同じ道を辿っている」「取り返しのつかないことになるぞ」と警告しています。

純丘教授はサントリーのトートバッグデザインの件も認識した上で「著作の独立性を主張するのはもう無理」と佐野氏のエンブレムデザインを諦めるべきだとして、商標権についてもこう語り政治的な決断を急ぐべきだと述べています。

いくらいま商標権がこっちにあったって、それに自分たちの著作権が無ければ、商標権は取り消しになる。これ以上は、もう無理だ。
サントリーのトートバッグ問題が東京オリンピックのエンブレムに波及するという指摘は現実のものとなるのでしょうか。

トートバッグデザイン騒動は東京五輪エンブレムにも影響すると思う?

影響すると思う
影響するとは思わない