フジテレビ「池上彰スペシャル!」で格差の広がり示したグラフに「印象操作では?」多数の批判

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12月16日に放送されたフジテレビ「池上彰スペシャル!」で格差問題を取り上げた比較グラフの目盛がおかしかったとして多数の批判が寄せられています(画像は番組より)。


この番組は「緊急拡大3時間スペシャル 池上彰がタブーなき徹底解説! なぜ世界から格差はなくならないのか」というタイトルで格差の現状や原因、格差は解消できないのかという点についての特集でした。

世界では上位富裕層62人の資産と下位36億人の資産とほぼ等しく、62人の資産は合わせて約194兆円にも達しているという格差の広がりから世界中で格差が行き過ぎているのではないのかという議論が生じており、日本でも深刻な貧困が問題視されはじめている現実があるとして炎上した貧困女子高生の話題を取り上げるなど多くの人が関心を持つテーマに仕上がっていました。

池上氏はピケティの「格差論」を取り上げて「資本収益率>経済成長率」であるとされていることを根拠に、戦争などの例外はあるものの格差は広がっていくとして日米の格差を示したグラフを挙げていましたがこれが問題視されています(上記画像)。

グラフは右側が米国の平均所得の推移、そして左側が日本の平均所得の推移でそれぞれ上位1%と下位90%の比較を折れ線グラフにしたものでした。

米国では1980年を基点にした場合上位1%の富裕層の平均所得は増え続けているものの、90%を占める大衆層では全く平均所得が増えておらずその差が広がっていると指摘する一方、日本については上位1%の動きは似ているとしながらも下位90%については動きが異なっているとして池上氏はこう述べていました。

「ところが、下位90%を見て下さい。アメリカはほぼ横ばい、ちょっと下がっているくらいなんですが、日本は見て下さい。下位90%の平均所得がどんどん下がり続けている。つまり貧しい人が更に貧しくなって格差が広がっているってことがこれを見ればわかると言うわけですね。」

しかし2つのグラフは格差の大きさを表すタテの目盛が異なっているのです。米国のグラフでは目盛1つ分は0.5を示していますが、日本のグラフでは目盛1つ分は0.1。つまり日本のグラフを米国の目盛りに合わせると折れ線グラフの変化量は5分の1に減じられるためここまでの大きな差にはなりません。1980年との比較において米国の上位1%は3.0であるのに対し下位90%は1.0程度。翻って日本では上位1%が1.2~1.3、下位90%が0.8程度です。

確かに日本の下位90%の平均所得は減少してはいることから格差は広がりつつあるとは言えるものの、米国のように上位1%の平均所得が著しく増加しているという状況とは言いづらいため「格差の広がり」という番組のテーマに合わせた演出だったのではないかと指摘されており、これを都合の良い印象操作ではないのかと不信感を抱く人も少なくないようです。

視聴者からの信頼の厚い池上彰氏の番組であっただけにがっかりしたという人も多いようですがフジテレビは2015年6月にも「池上彰スペシャル」で韓国を取り上げた際、インタビューを受けていた女子高生の発言を別の発言に差し替えて捏造ではないのかと大炎上したという経緯がありました(関連記事参照)。
 


 


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