「民主党はもうない!我々は民進党だから比較して争点をぼかすな」中島克仁議員が塩崎厚労相に

「民主党はもうない!我々は民進党だから比較して争点をぼかすな」中島克仁議員が塩崎厚労相に

3月31日の衆議院厚生労働委員会で塩崎厚生労働大臣に皮肉交じりの答弁を返された民進党の中島克仁議員が「民主党という政党はもうない。我々は民進党だ比較するな」と不快感を露わにする一幕がありました(画像は衆議院より)。

「民主党はもうない!比較して争点ぼやかすな」
介護法関連の質疑に立った中島議員は数日前に本会議での質疑を終えたばかりでしたが、本会議における提出法案についての安倍首相の反応を「残念だなぁというのが正直な感想」「全くやる気が感じられない」「関心ないんじゃないか」などと冒頭から厳しく批判していました。

これは今回答弁する塩崎厚生労働大臣への牽制という意味合いからだったようですが、本会議で多岐に渡る法改正を一括で求める政府の姿勢を乱暴だとし、民進党が提出している議員立法も含め十分な審議時間をかけるよう求めた中島議員は塩崎厚労相に見解を求めます。

すると塩崎厚労相は答弁の冒頭、「民主党政権時代にやってきたことと変わったことをやっているわけではない」と切り返した上で見解を示しますが、これが気に入らなかったのか中島議員は自身の発言の冒頭に「いや全く理解できないですねぇ」と不快感を露わにすると「私は前向きな話をしているのであって後ろ向きな話は絶対しないで頂きたい」と注文をつけます。

最初の発言から安倍首相や政府の姿勢を批判しておきながら塩崎厚労相にこう語る中島議員でしたが、同議員は更にこう発言、民主党時代のことを持ち出さないよう塩崎厚労相に釘を差すのです。

「民主党という政党はもうありません!我々は民進党ですから、その比較をしてですね、争点をぼかされるのは今後一切やめて頂きたい」

塩崎厚労相が答弁でも触れていた通り、中島議員はみんなの党出身で2014年11月に民主党に入党したという経歴であるため、民主党の政権時代に籍を置いていたというわけではありません。

しかし塩崎厚労相が現在の民進党について「根っこは民主党にある」と指摘していたのは事実であることから、現在民進党に所属している中島議員の「民主党という政党はもうない!我々は民進党だ!」という主張がどれほどの説得力を持つかは疑問と言えそうです。

塩崎厚労相と中島議員の発言
塩崎「あの、31本の法律だ、乱暴だ、というお話がございましたが、今回ご審議をお願いしているこの法律はですね、31本あるとおっしゃってその、機械的に数えればその通りでありますが、これにはですね例えば(中略)

まぁあの、中島委員はみんなの党ご出身で渡辺喜美さんのお仲間だった(議場から笑い。「関係ない!」のヤジ)、民主党政権時代はご経験されてないわけでありますが、民主党、今はまぁどちらかというと根っこは民主党の政党におられます(「違います」)わけでありまして、その民主党は平成23年に介護保険法の改正をされています。

その時にも同じように政省令に委ねるものは、数字とかそんなのやるのは常識ですので、そういうことをやっているということで、なんらその、今まで民主党政権時代にこのやってきたこととそう変わったことをやってるわけではない、ということを申しあげておきたいと(「関係ないよ!」)思っております(「いいですいいです」)。今回の法案の目的とするこの改正の基本的な構成は、(中略)」

中島「いや全く理解が出来ないですねぇ。長々と答弁をされて、前段の部分はホントに余計な答弁だと、思います。私は確かにみんなの党でしたし、民主党政権は知りません。これは前回も指摘をさせて反論させて頂きましたが、私は前向きな話をしているんであって、後ろ向きな話は絶対しないで頂きたいと思います。それと、前回もそうですが、民主党という政党はもうありません!我々は民進党ですから、その比較をしてですね、争点をぼかされるのは今後一切やめて頂きたいということは言わせて頂きたいと思います。」

「民進党は民主党とは違う!比べるな!」主張に説得力は

ある
ない