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慰安婦像問題に進展ない中で唐突に大使帰任が発表された背景には何が?岸田外相の気になる一言

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4月3日に岸田外相が長嶺駐韓大使らの帰任を発表しましたが、唐突な決定の裏には何があったのかという点に注目が集まっているようです(画像は2月のG20外相会合。外務省より)。

慰安婦像問題に進展なく大使帰任へ

岸田外相は会見で長嶺駐韓大使らの帰任を決定した理由について3つの点を挙げていました。まずパク・クネ大統領の罷免によって5月9日に大統領選が行われることになるなど韓国が政権移行期に入ったことを受けて情報収集を強化するため。

そして2つ目に北朝鮮問題に対処するため日韓で高いレベルでの情報交換を行う必要性が生じていること。更に慰安婦像問題について長嶺駐韓大使が直接、ファン・ギョアン(黄教安)大統領権限代行兄強く働きかけ次の政権に継承してもらう目的についても言及していました。

しかしこの説明を額面通り受け止める人はそれほど多くないようです。というのも韓国の政権移行期であることに鑑みるならば、新政権が誕生してから大使を戻した方が新政権との連携強化をアピール出来るという意味から効果的なのではないかとの指摘が出ている他、慰安婦像問題について長嶺大使が韓国で直接大統領権限代行に強く働きかけるという点については、それで効果が表れるというならはじめから帰任させる必要はなかったではないかとの意見が出ているためです。

特に駐韓大使を一時帰国させた原因である慰安婦像問題の現状について、岸田外相は記者からの質問に「韓国政府から様々な説明を受けてきたが結果に結びつくものではない」「だから大使から大統領権限代行に直接働きかけていく」と答えるなど帰任の理由としては説得力に欠けていたため、慰安婦像問題と絡めた大使帰任へのコメントは辛らつなものが目立っています。

「何も解決していないじゃないか」
「全く進展してないのに何故?」
「自民党はこのタイミングで支持率落ちてもいいのか?」
「ガッカリした。理由がわからない」
「大使を戻す必要なんか無いだろう。弱腰だと思われるぞ」
「時期尚早だろ!こんな帰任の仕方じゃ話しにならないよ」
「新大統領が決まってからでもよかったんじゃないか」
「またナメられるわ韓国に。この繰り返しもう止めてくれ」
「こんなことしたらまた慰安婦像が増えるわ」

岸田外相の気になる一言

しかしその一方、今回の長嶺大使らの帰任理由として挙げられていた北朝鮮問題への関心が相対的に高まっています。岸田外相は「北朝鮮問題に対処する上で日韓間での高いレベルでの緊密な情報交換を行い、韓国政府との緊密なな連携を図る必要がある」としていましたが、実は会見で岸田外相はこんな気になる一言も発していたのです。

「こうした諸般の事情を総合的に検討した結果であり、更に邦人保護に万全を期するとの観点も踏まえたものであります。」

「邦人保護」という言葉への注目が高まりそうですが、それ以外にも大使らの帰任時期について岸田外相は「明日4日、帰任させることと致しました」と語っていました。これも唐突感が否めず、急がねばならない事情があるのではないか、と考えれば気になるニュースが4月3日に流れたばかりでした。

トランプ大統領が4月6・7日の米中首脳会談を前にこんな発言をしているのです。これは日本経済新聞より。

「トランプ米大統領は2日の英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)電子版のインタビューで「もし中国が北朝鮮問題を解決しなければ、我々がする」と単独行動も辞さない考えを示した。」

米中首脳会談で中国による北朝鮮への影響力行使に関する話題が不発に終われば、その直後に北朝鮮への実力行使に及ぶ可能性も否定できませんが、既に現時点で北朝鮮の核実験やミサイル発射が迫っているとも言われている上に、トランプ大統領自身の支持率が低迷している現状に照らせば、こうした背景のもとで長嶺駐韓大使らの急遽帰任が決定されたとの読みをきっぱりと否定するのは難しそうです。

その場合、米中首脳会談後に外務省が韓国への渡航に関し何らかの注意喚起を出すかどうかが注目されますが、果たして大使帰任の理由はどこにあるのでしょうか。北朝鮮情勢の逼迫を指摘する人は少なくありません。

「北朝鮮情勢が相当やばいんじゃね」
「万一の時の邦人保護のためかもな」
「相当深刻でアメリカが圧力かけてきたか?」
「この展開は朝鮮半島有事の可能性あると思う」
「唐突だし何かあったとしか考えられないねえ」
「これは朝鮮戦争再開のフラグかも」
「有事なら外務省が渡航禁止命令を出すだろ」
「明日帰任っていうのが急だからやっぱり北朝鮮情勢かね」

大使帰任に韓国の反応は

長嶺大使らの帰任は韓国国内でも速報として大きな注目を集めているようです。関連記事が次々と掲載されており、多くの人がコメントを寄せていますが、そこで見られている傾向は一様に「大使は帰ってこなくていいのに」という日本に対する辛らつな意見ばかりで、「来るな」「帰ってこなくていい」といった書き込みが人気を集めています。

日本側がどのような事情で駐韓大使の帰任を決めたかに関わらず、慰安婦像問題に何らの進展もない中での帰任は韓国に対して「日本が折れた」という誤ったメッセージを送る結果になることだけは間違いなさそうです。

「来なくていいよ。来るな」
「戻ってこなくていい。迷惑!」
「今度は韓国が駐日大使を帰国させるべき」
「帰ってくるな!それだけだ」
「日本の大使なんか入国禁止にすればいい」
「少女像まだあるのに戻ってくるの?」
「戻るのか。笑える。ハハハハハ」
「いなくても問題なかったのに」

岸田外相の発言

「長嶺駐韓大使、及び森本在釜山総領事を明日4日、帰任させることと致しました。こうした決定を行なった理由としましては、まずはパク・クネ前大統領の罷免や逮捕といった状況が生じ、5月9日に大統領選挙が行われる予定であり、韓国が政権移行期にある中で情報収集等一層力を入れ、次期政権の誕生に十分備える必要があるということ、2つ目として北朝鮮問題に対処する上で日韓間での高いレベルでの緊密な情報交換を行い、韓国政府との緊密な連携を図る必要があるということ。

そしてそれに加えて慰安婦問題についてはこれまで現政権に外交当局を通じて抗議をし、日韓合意の遵守を強く働きかけてきたところでありますが、結果は出ておりません。よって、この慰安婦像の問題を長嶺大使からファン・ギョアン(黄教安)大統領権限代行に直接、合意の遵守を強く働きかけ、次の政権に継承してもらう必要があると判断したこと。

こうした諸般の事情を総合的に検討した結果であり、更に邦人保護に万全を期するとの観点も踏まえたものであります。慰安婦像の問題については政府として韓国側に対し粘り強く合意に着実な実施を求めていく方針に何ら変更はありません。帰任させる長嶺大使らを通じて、引き続き強く韓国側に働きかけてまいります。私からは以上です」
 

4月3日に慰安婦像問題の進捗ない中での駐韓大使帰任決定に

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関連URL:【日本経済新聞】米大統領、対北朝鮮で単独解決辞さず FT報道

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