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「器が小さいんだよ!」暴言ヤジまで飛ばした山尾志桜里議員の余裕なき質疑5つのポイント

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4月19日の衆議院法務委員会でテロ等準備罪に関する質疑に立った民進党の山尾志桜里議員が、安倍首相の答弁中「器が小さいんだよ!」と暴言とも言えるヤジを飛ばすなど終始苛立っている様子を隠そうともしていませんでした。

官僚の委員会出席に声を荒げて抗議

山尾志桜里議員の質疑は冒頭から凄まじい勢いでの政府批判から始まっていました。法務委員会開会にあたり委員長が政府参考人として法務省刑事局長らの招致を明らかにしていたことを取り上げ「グルになって、数の力で」「こんなこと聞いたことありませんよ!」と激昂。安倍首相や金田法相だけでなく専門的な知識と経験を持つ官僚の質疑への出席はより密度の高い議論に繋がると受け止めるべきところ、山尾議員や民進党にとってはどうやら違っていたようでした。

山尾議員は官僚の出席を「答弁能力に欠ける法務大臣の発言で共謀罪がテロ対策の役に立たない事がバレてしまうことを恐れているのか」などと批判し「断固!抗議したいと思います」と告げて質疑に入っていったのです。

山尾「今日は私は安倍総理と、この共謀罪がテロ対策の役に立たないじゃないかと。この共謀罪を作ってもテロを防止できないじゃないかと。こういう証拠を、一つ一つ明らかにしようと思って質問の準備をして参りました。

(大きな声で)そうしましたら、この冒頭!本来は、質問者の判断で、質問者が登録した場合に、刑事局長などを登録するこのルールを無視して、自民公明両理事、この法務委員会の委員どころか、本来公正中立であるべき法務委員長までが、大事な審議のスタートから、グルになって、数の力で、刑事局長を無理やり呼んで、私は、本当にこんなこと、聞いたことありませんよ!(更に大きな声で)どれだけ、この法案の審議に自信がないんですか!?

申し訳ないけど、失礼を承知で言いますけど、答弁能力に欠ける、法務大臣の発言で、この共謀罪が、テロ対策の役に立たないということがバレてしまうことを、どれだけ恐れてるんですか!?まずはこの、言語道断の、強行採決でスタートしているというそのものが!この法案に如何に政府が自信がないかということの、証拠のその1だと、言うことをお伝えをし、断固!抗議したいと思います」

「何故第一次安倍政権でやらなかったのか」

冒頭から厳しい対立を示した山尾議員でしたが、約30分の質疑のうち半分以上を費やしたのが安倍首相の過去発言とのブレについて重箱の隅をつつくように指摘するという、テロ等準備罪を前向きに審議しようとは思い難い姿勢でした。山尾議員はこれに先立ってまず、テロ等準備罪の成立を「何故第一次安倍政権でやらなかったのか」と現在の議論とは関わりの薄い話を持ち出して安倍首相を質そうとします。

しかし、その試みはうまく行きませんでした。安倍首相からは逆に「第一次政権でできなかったからと言って第二次でやらないという理由にはならないのですよ」と窘められてしまうのです。「説明には全くなってない」と強弁した山尾議員でしたが、この話をそれ以上続けることはありませんでした。

山尾「総理から、テロ対策の為にこの共謀罪が必要だという内容の説明を聞く度に、私は大変疑問に感じてることがございます。何故、そうであれば第一次安倍政権の時には、この共謀罪を提出されなかったのですか?」

安倍「第一次政権でですね、成し遂げることが出来なかったことは大変残念であります。第一次政権の1年間の間に出来なかったからと言って、では第二次政権、第三次政権でやらないという理由には山尾さん、ならないんですよ。(「そうだ!」の声)」

山尾「これ共謀罪を提出して、トライをして、しかしやはり時間切れで成立できなかったと、そういうことならわかるんですね。実際に、次の福田総理に代わる前日の会見で、総理自身がこのままではテロとは戦えないと、こういうことを敢えて国民の皆さんにされております。(大きな声で)何故そうであればその1年の間に、それほど、まぁ途中で総理を辞める、その理由としてテロを挙げるほどテロ対策を注視していた安倍政権が、もし本当にこの時点から、テロ対策のためにこの法案が必要なんだと言うことを知っていたのなら、何故トライすらしなかったのか。今の説明は、その説明には全くなってないと、いうふうに思います。」

首相答弁中に「器が小さいんだよ!」

次に山尾議員は安倍首相の過去発言のブレを指摘。「パラパラ発言」「そもそも発言」「なりわい発言」などと名付け一つ一つ問い質そうとしていきます。

山尾「第二次安倍政権で確かにこの法案を出されてます。しかし、(紙を取り出して)この国会での、総理の発言のこの共謀罪に対する発言のブレですね。ものすごい、今までまだ2ヶ月3ヶ月ですけれども、総理の発言のブレが、沢山あるんです。このいくつかを今日お話します。何が言いたいかというとテロ対策の為に、共謀罪が絶対必要だと、こういうふうにもし第一次安倍政権から今もなお思っていて、ブレない方針の元に真面目にテロ対策を考えていたら、発言にこれだけのブレは生じないと、いうふうに私は思うからです」

しかし、安倍首相を追及している筈の山尾議員に余裕はありません。安倍首相がヤジに対して「静かにして頂きたい」と諭すと山尾議員は「そっちの方がうるさい!」また答弁中に「同じことは結構です」と苛立ちを見せていた他、安倍首相の説明に対して「総理、言い繕いにもならない言い訳を弄するのは止めて頂きたいと思います」と不快感を露わにする場面もありました。

中でも「そもそも発言」として過去のブレについて安倍首相に迫った際には、逆に「そもそも」の意味について首相から「山尾議員はもしかしたらご存じなかったかもしれませんが」と軽くあしらわれるような一幕もあり、山尾議員は「馬脚を現したわけです」などと反撃してはいたものの、余裕を持って答弁する安倍首相に対し「器が小さいんだよ!」と暴言とも言えるヤジを飛ばして劣勢を際立たせるなど残念ながら安倍首相や政府を苦しめる展開とは到底言えませんでした。

安倍「(笑いながら)あのですね、そもそも、という言葉の意味、について山尾委員はですね、はじめから、という理解しかないと。こう思っておられるかもしれませんが、そもそも、という意味にはですね、えーこれは、調べてみますと、(周囲から笑い)(山尾「調べたんですね!」)辞書で調べてみますとですね、(山尾議員に向かって)辞書で念の為に調べてみたんです(議場に大きな笑い)。(安倍首相もつられて笑い)念の為に調べてみたわけでありますが、これは基本的に、という意味もあることも是非、知っておいて頂きたいと(周囲から笑い)。私はそもそもという意味においては私も勿論それは最初からという意味もあれば基本的にと。まぁこれは多くの方が既にご承知の通りだと思いますが、山尾委員はもしかしたらそれご存じなかったかもしれませんが(議場に大きな笑い)これまさに基本的にということであります。(以下山尾議員へ説明。略)」

山尾「あの、まぁ今回もですね詭弁を弄して必死に誤魔化すわけですけども、今まさに、総理は笑っちゃいましたね自分で。馬脚を現したわけです。調べてみましたと。もし本当に最初から、そもそもが基本的にと言う意味であると、そしてそもそもがはじめからという意味で使ってないと、そういうことわかってたなら、調べる必要ないんですね。」

安倍「(笑いながら)あの、先程私が笑ったのはですね、私自身ではなくて、そういうことを聞かれたことについて、思わずえー苦笑してしまったわけでございまして(吹き出す)えーヤジがありましたが、まさに今私の笑いについてですね解説をされましたがそれは違うことを申し上げさせて頂いた(山尾「器が小さいんだよ!」)、えーそれとですね、そもそもというのは、私は基本的にという意味で使ったわけでございますが、一応ですね、そのはじめにということだけで仰っていたので、念の為に調べるということはこれはあるわけでございます。念の為にこれは、丁寧なやり取りが必要でございますから、調べさせて頂いたら、やっぱり私が言ったことが正しかったことが証明されたなぁということで、ご紹介をさせて頂いたわけでありまして、それが正しいのは事実でありますから、それでどうのこうのというのはこれちょっとどうかと、思うわけでございますが(以下山尾議員へ説明。略)」

安倍「そこでですね、その時の私のやり取りについて今正確な答弁を求めるのであればこれ簡単なことなんですよ。事前に通告をして頂ければいいなと、このように思います」

山尾「ひと月前の答弁ですよ?今もう1回読みましょうか?しっかりそのまま、一語一句読ませて頂いてますよ?(以下略)」

ヤジ連発で局長答弁に「呼んでない」「答えなくて結構!」

そして遂に民進党がテロ等準備罪の審議より政府の足を引っ張りたいことを印象づける法務省局長の答弁のシーンへと続きます。テロの資金源を絶たねばならない、という話からこう質問した山尾議員。

山尾「これ一昨日ですね、保安林でキノコを採ってもテロ対策で共謀罪。こういう話がございました。あのー、まぁ、ひとつ聞きたいんですけれど、キノコとか竹とかね、山の幸を無許可で採ってもテロ対策の資金源だから、共謀罪と。じゃあ海産物、海の幸を捕ったらこれは入ってないんですけれども、何故入っていないんでしょうか?(以下略)」

これに専門知識豊富な法務省の局長が答弁しようとすると、なんと山尾議員はこのようにヤジを連発し答弁を遮ろうとする行為に及んだ上、その後の発言でも「答えになってない」として不満を隠そうとしていませんでした。

山尾ヤジ「局長登録していないので答えなくて結構です!」
山尾ヤジ「局長登録してません!私は呼んでおりません!」
山尾ヤジ「私は呼んでおりません!」
山尾ヤジ「委員長が中立な判断をしていません!」
山尾ヤジ「局長は私は呼んでおりません!」

山尾「呼んでないのに、まぁ答えた局長の答弁も答えになってないんですね。まぁ今答えになってないってことは聞いて頂いても皆さんわかったと思いますね。キノコ狩りやお墓を荒らす、ゴミを収集する。これがテロリストの資金源になるから厳しくしてテロを防ぐ。(非常に強い声で)圧倒的なリアリティの欠如。現実味のなさに、国民の皆さんも、まぁ私も含めて、大変驚いているし、ひっくり返ってるわけですよ。(以下略)」

「通告ない」など安倍首相からも「お説教」

質疑の終盤では「本当に効果的なテロ対策を私たちはやりたいと思ってるんです」として未批准の5条約について何故締結を検討していないのか、と質問。これに対しては安倍首相が冒頭で「何故第一次安倍政権でやらなかったのか」という問いに絡ませたこんな皮肉から答弁を始めていました。

安倍「あの、一番最初のご質問の論理で言えばですね、それは皆さんが政権を取っておられる時に出されればよかったんじゃないですか?その時は全く、これ全く、最初に山尾さんが私に言われたことをお返しをさせて頂きたい。」

次に安倍首相は返す刀で山尾議員の質問が事前通告されていなかったことを明かし、条約についての議論である以上外務大臣などを呼ぶべきだとの苦言を呈しつつこのように「お説教」。

安倍「ですがそれはあまり意味のない議論ですから私は敢えてそれはしませんけどねそういう批判はしませんが、今のご質問も通告にはございませんし、本来であればですね、条約の解釈に関わることでございますから、外務大臣あるいは国際局長を呼んで頂くことが皆さん、これ実りある議論になるわけでありまして(「そうだ!」の声)そして法律そのものがどうか、ということにつきましてはですね、先程刑事局長が呼んでる呼んでない、これまさに委員会においてルールに則って決めて頂いたことでありますが、まさに犯罪捜査実務の詳細について説明出来る立場・経験の上にある局長が答弁することが寧ろ、私が質問者だったらそれを望みますけども、経験の上に立った答弁をさせたくないと思うこと自体がどうかと思うわけでございますが、(以下5条約についての説明。以下略)」

安倍首相の説明によると結局、山尾議員が求めた5条約はそれぞれ未発効であったり参加国が少ないとの理由により批准していないとして今回のテロ等準備罪法案についてこう説明していました。

安倍「既に187の国、地域が締結をしている国際犯罪防止条約を優先して締結することはこれは火を見るよりも明らかであろうと思うわけであります。」

しかし、安倍首相の答弁中にも山尾議員は「長い長い。長い」「長い」とヤジを飛ばすなど最後まで余裕の無さは変わらず、質疑終了時には「総理大臣、答弁から逃げずに、しっかり答弁してくださいよ!」と捨て台詞のように言い残して終了していました。
 

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