「身内に獣医師」指摘された玉木雄一郎議員が色をなして反論「そんなことでやってるんじゃない」

「身内に獣医師」指摘された玉木雄一郎議員が色をなして反論「そんなことでやってるんじゃない」

6月11日のNHK「日曜討論」で、加計学園問題についての話題の中で「身内に獣医師がいる」と指摘された民進党の玉木雄一郎議員が色をなして反論するという場面がありました(画像は番組より)。

「身内に獣医師」指摘で半ば言い合い状態に
「日曜討論」は「迫る会期末 与野党に問う」と題され、自民党・下村博文幹事長代行、民進党・玉木雄一郎幹事長代理、公明党・斉藤鉄夫幹事長代行、共産党・小池晃書記局長、日本維新の会・馬場伸幸幹事長など主要政党幹部の他、自由党や社民党、それに日本のこころも参加していました。

番組では前半にテロ等準備罪法案、そして後半に加計学園問題が討論されていましたが、問題の場面は維新・馬場幹事長が加計学園問題が疑惑として取り沙汰されることになった背景について語った際、獣医師が不足していると旧民主党政権で文科副大臣が明言していたではないかとする文脈からこう述べたのがきっかけでした。

馬場「まぁあの玉木さんお身内に獣医師がいらっしゃると思いますんでその辺はよくご存知だと思いますが敢えて申し上げておきたいと思います」

直後に話し始めた玉木議員は身内の獣医師については触れずに構造改革特区と国家戦略特区についての疑問を呈していましたが、その後自民党や社民党など複数の党が発言した後に話題が変わった際、自分から「身内の獣医師」について蒸し返し、一時は馬場幹事長と言い合いのような状況になってしまいます。

玉木「で、あのー、先程馬場さんからちょっと、身内の話を出ましたけど、そんなことでね、何か獣医師会の利益を守るとかそんなことでやってるんじゃないんですよ。(大きな声で)おかしいことがこんなに一杯あるからですね」

馬場幹事長は民主党政権時代に副大臣が獣医師が不足しているとの認識を示していたにも関わらず玉木議員が不足を認めないのはおかしい、との姿勢で、これに対し玉木議員は「分野別、地域別の偏在があるというのが政府の公式答弁だ」などと説明していましたが、最後には吐き捨てるように「間違ってますよ」と言い、アナが2人を制止して終わっていました。

玉木議員はその後も、終盤国会がどうなるかという点を聞かれ京都産業大学の話を持ち出したためアナから「はいちょっとその話はいいから党を代表してちょっと言って下さい。玉木さん!党を代表して終盤国会」と注意されるなど冷静さを欠いていたと見られるシーンが目立つ形となっていましたが、NHKで「身内の獣医師」に言及されたことで、再びこの話題が加速する展開になるかもしれません。

玉木議員は5月23日に自身のブログで日本獣医師会との関係についての憶測が飛んだことに対し反論していた他(関連記事参照)、6月8日に「獣医といっても、父は農協職員(すでに退職)、弟は今ITの仕事をしています」とTwitterで説明していたばかりですが、これを額面通りに受け止めて良いかどうかが現在議論となっています。

6月4日には野田幹事長がテレビ番組で加計学園問題に関する新資料について「タマキ議員の元に届いた」と発言するなど(関連記事参照)民進党側のキーマンの一人と見られているだけに、玉木議員に関わる情報については、気になる人は少なくないようです。

問題の場面での主な流れ
馬場「今回のこの規制緩和も、余りにも中途半端な形になった為に、何かそこに不公平があるんじゃないかと。誰かの肩を持っているんじゃないかというイメージが膨らんでしまっていると思うんですね。時系列的に見ると約10年前、平成19年からこの話は出ていることですし、平成22年ですね、民主党の当時の枝野大臣から蓮舫大臣に担当大臣が代わった時にですね、全くダメという話だったところから実現に向けて検討すると。その際に、もう加計学園がですね、設置者になるということは明記されてるんです。ですからこれ安倍政権になってから急にお友達だったから肩を持ったということでないことは事実ですし、平成23年の予算委員会では民主党の当時の鈴木文科副大臣が獣医師は足りないということをはっきりと明言されてますんでね、これ何も全然筋がおかしい話ではないと。まぁあの玉木さんお身内に獣医師がいらっしゃると思いますんでその辺はよくご存知だと思いますが敢えて申し上げておきたいと思います」

アナ「民進党玉木さん一言」

玉木「あのぅ、まずですね、その、構造改革特区で民主党時代もって話がありましたけれども、第二次安倍政権になってもですね構造改革特区では15回のうち実は5回は第二次安倍政権になってから構造改革特区でチャレンジしてダメなんですよ。それが、国家戦略特区というですね、トップダウンでグリグリできる新しい制度を作ったら急に進み始めて、しかも大臣が石破大臣から山本大臣に代わった途端にですね、もう超特急で余りにも速く進んでるので、きちんとした手続きを踏まずにやったんじゃないですかと、いうことが疑われてるわけですね。で、そもそもその新しい分野のね、獣医学部だと言ってるのにその根拠を全く示さないんですよ。この前山本大臣がね、例えば製薬会社に勤める獣医の数が5割6割増えてるっていうので聞いたらですね、実は製薬会社『等』の数が増えてるんであって製薬会社については10年間でいくら増えたのかの数字さえ持ってないことがわかりました。極めていい加減です」

下村「今玉木さんとかね、先程の小池さんとかね、まぁ非常に情緒的な言い方されてますが(以下略。構造改革特区と国家戦略特区の違いを説明)」

(社民党、日本のこころ、自由党が発言)

アナ「民進党玉木さん、前川前次官等の証人喚問。これについてはどういうふうに求めていくんですか?」

玉木「いやまずですねきちんとした先程の、まぁ再調査。これを明日中に出して頂いて、そして来週1週間、前川前次官の証人喚問。そして衆参での予算委員会での集中審議を是非、行なって頂きたいと思いますね。

で、あのー、先程馬場さんからちょっと、身内の話を出ましたけど、そんなことでね、何か獣医師会の利益を守るとかそんなことでやってるんじゃないんですよ。(大きな声で)おかしいことがこんなに一杯あるからですね」

馬場「(話を遮って)獣医師が足りないということをお認めにならないから。何で鈴木副大臣がそういう答弁をされてるんですか予算委員会で」

玉木「獣医師は、農水省も文科省も・・・」

馬場「(話を遮って)玉木さんと鈴木さんの考え方が違うということですね?」

玉木「それで、ただ分野別、地域別の偏在があるというのが政府の公式答弁ですよ?」

馬場「予算委員会でウソの答弁したらダメですよ副大臣が」

玉木「(吐き捨てるように)間違ってますよ」

馬場「平成23年に鈴木文科副大臣がそうおっしゃってるじゃないですか」

アナ「馬場さん、ちょっとその件は、ハイハイちょっと待って下さい」

「身内に獣医師」は玉木議員の加計学園問題追及に影響を与えていると思う?

思う
思わない
どちらとも言えない

小池百合子「人を動かす100の言葉」


著者宮地 美陽子
価格¥ 1,188(2017/11/12 09:53時点)
出版日2017/06/14
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単行本224ページ
ISBN-104833451204
ISBN-139784833451208
出版社プレジデント社