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野党共闘に積極的な共産党がテレビで意欲見せるも「綱領」持ち出され理念の違いが浮き彫りに

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8月11日に放送されたBSフジ「プライムニュース」において、共産党の小池晃書記局長が同党の綱領について指摘され釈明に追われるという場面がありました(画像は番組より)。

小池晃議員が「綱領」持ち出され釈明に追われる場面

番組は「論戦…長妻昭x小池晃 野党『覚醒』の条件は」と題され、これに慶応大学の松井孝治教授が加わって野党のあり方について議論が進んで行きました。

細野豪志議員の離党と日本ファーストの会、政権交代の受け皿としての野党といった論点で話し合われる中、野党共闘を巡って民進党と共産党との間にギャップがある、と指摘した松井教授が共産党の綱領を持ち出したことから松井教授と小池議員の間で意見が対立。

民進党の長妻昭議員は共産党との間に「国の根幹に関わる部分ではまだ大きな違いがある」と共産党との連立政権には慎重な姿勢を示していましたが、小池議員は共産党の政権構想を公式に発表しているわけではないが政策として打ち出しており、政権を作った場合には盛り込んでいきたいと意欲的に語っていました。

すると松井教授が共産党の綱領を取り上げて日米安保条約廃棄や自衛隊の解消、更には皇室について「一人の個人が世襲で国民統合の象徴となるという現制度は民主主義及び人間の平等の原則と両立するものではない」と謳っている点などを挙げ民進党との連立政権は難しいのではないか、との見解を示します。

小池議員はこれに対し綱領と当面の政治課題とは別、との認識を見せ天皇の条項についても「今の象徴天皇の制度は守るんだと言っている」などと反論。松井教授が「ではなぜ綱領から削除しないのか」と指摘すると「綱領に政党として方向性を示していることと当面の課題には違いがある」と主張しましたが、松井教授からは「ダブルスタンダードではないのか」と疑問を呈されていました。

小池議員は実際に政治課題として取り組んでいることと綱領の記述は別だ、と繰り返すと「我々がそういったことをいきなり今やろうとしてる集団ではないですよ」と理解を求めていましたが、その後別の場面では「一人の家系が一国を象徴し続ける制度が未来永劫続くのか」とやはり天皇制の存続について一言述べるとともに「綱領に書いてあること自体は間違っていないと思う」としており、野党共闘による政権奪取の為に「牙を隠す」かのように振る舞っているのではないかとの印象を与えていました。

小池議員はその後「閣外協力でも良いですよ」と長妻議員に対しアピールしていましたが、長妻議員は小池議員と松井教授のやり取りの間無言を貫き、後になってから「国家の根幹に関わるところは相当違う。連立政権を共産党と組むことは考えていない。」と語るなど、野党共闘に関しては共産党側の意気込みだけが際立っていたと言えそうです。

小池議員と松井教授の発言

アナ「松井さん、ここまでの小池さんの説明。連立政権のために譲るべきところは譲っているんだというアピールに僕には聞こえます。どう評価されますか」

松井「ここに書いてあること自体はね、例えば教育の無償化っていうのは安倍政権ですら、維新ですら言っていることであって、逆に言うと超党派で合意が出来るってことだってあるわけですよ。だからと言って本当に政権を同じく出来るのかっていうところはさっき小池さんがいみじくもおっしゃったようにね、この、共産党の綱領に日米安保条約を廃棄すると書いてあるとか、自衛隊を解消するということが書いてある。あるいは日本国の最も根幹であるね、皇室についての見解、明確に書いてありますよ。『党は一人の個人が世襲で国民統合の象徴となるという現制度は民主主義及び人間の平等の原則と両立するものではない』と。こういうことが日本国の皇室について書いてある、ということをどう捉えるか。あるいは二段階革命説っていうのをとっておられて、今第1段階の問題と第2段階の問題がありますけど第2段階になればですよ、生産手段というのは社会化するんだと。要するにそれは完全な社会主義国ですよね。で、日本共産党は護憲の政党だとおっしゃってるけど、これは憲法のね、財産権の侵害ですよ。そういうことも含めて、視野・・・」

小池「生産手段の社会化と私有財産の共有とかではありませんから、私有財産は全面的に認めると(松井「それは生活財産とおっしゃってるでしょ。生産財については社会化するというのはこれは財産権じゃないですか」)いやいやそれは違う。私有財産ですよ、憲法で言ってるね。財産権の問題は。(アナ「生産財産というのは企業の完全な国営化とかそういう趣旨でおっしゃってる?」)全部国有化するとも言ってないですよ。基幹的な産業ですよね。(アナ「中国みたいに見えちゃう」)国有化が全てだとは我々は言ってないし、しかもそういった課題というのは当面の政治課題では全くないわけで、あのー政党がね、それぞれの理念を持ち、将来像、未来社会についてこういうビジョンを持つということを発言することはこれは正当な権利としてある(松井「いやいやそれは勿論権利ですよ?ただ問題は天皇について、そういうような国民の象徴たる天皇についてのですね、根源的な疑問を共産党が投げかけておられるわけですよ」)いや、だからそれはね、投げかけてはいるけれども、じゃあ現実の政治課題として我々が言っているのは憲法の全条項を守ると言ってるわけです。天皇の条項も含めて。でやっぱり今の象徴天皇の制度は守るんだ、ということを言ってるし、そういう立場で(松井「じゃあなぜ、綱領から削除されないんですか?」)いやいやだからそれは、綱領に、政党として、方向性を示してることと、当面のね、改革の課題として提起することにはそれは当然違いが(松井「ダブルスタンダードじゃないんですか」)ダブルスタンダードじゃないですよ。やっぱり政党としてこういう未来を目指していくんだということを言うと。ただそのひとつひとつの課題はやっぱり国民の合意がなければ出来ないわけですし、今天皇の制度をなくせなんていうのがあるわけがないですし、だから私たちが国会で取ってる態度も見て頂ければ、退位の法律についても憲法の規定に沿う形で実現しようってことで、私も議論に参加してね、まとめてきたわけですよ。だから実際にやっぱり政治の課題として取り組んでいることを見て頂ければ、我々がそういったことをいきなり今やろうとしてる集団ではないですよ」

(中略)

小池「私はね、綱領に書いてあること、そのこと自体は間違ってないと思いますよ。だって、一人の家系が、一国を象徴し続ける制度が未来永劫続くのかと。我々はそういう問題意識は持ってます(松井「それが伝統というものではないのですか歴史と伝統ということではないですか?どこの国にだって王室があり皇室があるという国家の基本的な成り立ちっていうのはそういうことじゃないですか?」)すべての国がそうではありませんよね?共和制というのもあります(松井「日本には日本独自の伝統と文化歴史があるわけですよ」)そこは、考え方が違います。ただその考え方が違うからと言って、当面の課題で一致できないわけではないと思いますよ
 

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関連URL:【プライムニュース】『論戦…長妻昭×小池晃 野党「覚醒」の条件は』

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