171212-004suga

東京新聞の女性記者、久しぶりの登場で菅長官を苛立たせる「仮定の発言にいちいち答えない。当然だ」

LINEで送る
Pocket

 
12月12日午前の菅官房長官会見に東京新聞の女性記者が登場、次々と質問を浴びせましたが、菅長官からは「仮定のことにはお答えしません」「仮定の発言にいちいち答えることは控えます」などとあしらわれた上に「どういうことかよくご存知の上の質問かどうかわかりませんけれども」と半ば呆れとも言えるコメントで幕を閉じていました。

「仮定の発言にいちいち答えることは控えます。当然だと思います」

久しぶりに登場した東京新聞の女性記者は13分ほどの会見のうち5分以上を占めて計6問の質問を次々と菅官房長官に投げかけましたが、今回も収穫は芳しくなかったようです。

女性記者は2問目に北朝鮮問題に関連して米国マティス国防長官が発言したという公海上での臨検措置検討について「国際的に見ると軍事的手段と取られかねない」「偶発的な紛争に発展する可能性も指摘されている」と批判的な立場から政府の見解を質しましたが、菅官房長官からは「全く承知していない」「仮定のことについてはお答えしません」と冷たい反応。

しかし女性記者も負けていません。「日本政府として見解を出せないという認識でよろしいですか」と、都合が悪いから答えられないのかと迫り、再度「仮定のことですから」と交わされても「仮定ではないですねぇ」と食い下がります。

このやりとりで苛立ったのか菅官房長官は「日本政府にそうした発言は来ておりません」として仮定だとの認識を改めて示した上で「仮定の発言に政府の立場でいちいち答えることは控えます。当然だと思います」と不快感を露わにしていました。

すると次に記者は米国や欧州で戦争になった場合の被害想定が出されているが被害の推定値を発表する検討を行っていないのか、という質問に変更。

防衛省はシミュレーションしていると東京新聞の取材に対し答えたとして数字があるのなら公表すべきではないのかとの見解を示しましたが、菅官房長官はここでも「防衛省で答えた通りです」という塩対応。

記者は以前に同内容の質問を行った際に菅官房長官が「仮定の質問には答えられない」と答弁していたことを持ち出して、防衛省はシミュレーションしていると取材に答えたのだから公表すべきではないのか、と追及しましたが、菅官房長官は記者が言及していた米国の議会調査局の話を取り上げ「調査局というのはどういうことかよくご存知の上の質問かどうかわかりませんけれども」と皮肉を交えながら国民の安全安心を確保するのが政権の責務なのだから防衛省がシミュレーションを行なっているのは当然だ、とだけ述べて会見を終えていました。

東京新聞女性記者と菅官房長官の発言

記者「エルサレムのアメリカ・トランプ大統領の首都移転の発言についてお聞きします。これまで菅長官、繰り返し会見の席で北朝鮮のミサイル発射等の国連決議の違反に関しては厳しく非難をしてきました。一方で今回のエルサレムの移転に関しましては、国連でエルサレムの地位変更は法的に無効だということが1980年に出ております。この同じくですね、国連決議に違反するような行為をアメリカ政府として行っていこうという方針に対して厳しいですね、日本側の指摘というのが今出ていないということが言われておりますが、この点に関してもう一度、政府としてのご見解をお願いします」

菅「まずですね、わが国についてでありますけれども、中東地域の安定を実現するという観点から、米国を含む関係国とここは緊密に意思疎通を図っていきたい、そしていずれにしろイスラエル・パレスチナ間の紛争の二国家間、二国家解決をわが国は支持しておりですね、エルサレムの最適地位の問題も含めて、これまでの国連安保理決議や、これまでの当事者間の合意に基づき、当事者間の交渉により解決すべきである、という立場であります」

記者「先月末ですね、アメリカのマティス国防長官が北朝鮮の相次ぐミサイル発射等に関連して、今後公海上での臨検措置を検討したいという発言をしております。これは中国やロシア等を除き、かつて朝鮮半島に参加した国連軍、国連軍に参加していた16ヶ国への協力を仰ぎ臨検措置を検討したいということですが、この臨検措置というのはいわゆる、まぁ国際的に見るとですね、軍事的な手段と取られかねない行為で、偶発的な紛争に発展する可能性もこちら指摘されております。いま、安倍首相は度々ですね、アメリカと完全に一致しますというご発言、首脳会談でおっしゃってましたが、この、公海上の臨検措置といういことについても、日本政府としては同意していきたいということなのか、政府としての姿勢をお聞かせ下さい

菅「まだそうしたことについては全く承知をしておりません。わが国は、わが国の基本的な考え方に基づいて対応している。それに尽きます。仮定のことについてはお答えはしません

記者「臨検措置に対するアメリカの検討ということについての日本政府としての見解は出せないという認識でよろしいですか

菅「仮定のことですから

記者「仮定ではないですねぇ臨検措置を検討するという発言を日本政府としてどう受け止めていらっしゃるかという点・・・」

菅「(話を遮って)日本政府にそうした発言は来ておりません。仮定の発言に政府の立場でいちいち答えることは控えます。当然だと思います

アナウンス「次の日程ございますのでご協力お願い致します」

記者「かつて一度聞いておりますが、アメリカの議員の中で米議会調査局が、北朝鮮半島での戦争となった場合の被害想定値というのを発表しております。これ、最大2,500万人への影響が出るとかですね、韓国での壊滅的な打撃や、また在日米軍基地、それから日本の各都市への危険性というのも指摘しております。また欧州のシンクタンク欧州外交評議会でもですね、日本の沖縄などの在日米軍基地だけでなく、名古屋や京都、大阪などの各市とかですね、北朝鮮の核攻撃の対象と想定されているというような発表も出ております。これ様々な、海外からの被害の推定値が出ているんですが、防衛省はですね、この様々なシミュレーションはしていると、東京新聞の取材には答えております。で、現段階で・・・」

アナウンス「簡潔にお願い致します」

記者「はい、すいません。この北朝鮮情勢がもし有事に陥った際の被害の推定値というのはですね、政府として発表するというふうなご検討というのはないのでしょうか

菅「防衛省で答えたとおりです

アナウンス「今手を挙げている方1問でお願いします」

記者「えーとですね、前回は仮定の質問には答えられないという話だったんですね。防衛省に確認しましたら、被害の推計値を含め日々の状況に応じてシミュレーションを出しているというご回答でした。ということは被害の推計値を日々、チェックして出しているということだと思いますが、このことを、海外のようにですね、きちんと国民に対してどのくらいの推計値を政府として持っているかを公表するということの検討というのはないのかどうかと、いう・・・・」

菅「(話を遮って)ですから、例えば米国の調査局の一調査員の報告にコメントすることは控えるべきだと思いますよ?調査局というのはどういうことかよくご存知の上の質問かどうかわかりませんけれども。そしてわが国の防衛省で、様々なシミュレーションを行ってることは、ある意味それ当然のことじゃないですか。国民の安全安心を確保するのが政権の最大の責務ですから。全てです

アナウンス「はい、ありがとうございました」
 


 

※画像は政府インターネットテレビより。

メディアに載らない政治ニュースなら「BN政治 by BuzzNews.JP」。全て編集部によるオリジナル記事を提供しています。新着情報はこちらから。


follow us in feedly


当サイトの著作物は無断転載・使用を固く禁じています。各種Webサイト・掲示板・動画・スマートフォンアプリなど形態を問わず権利侵害行為に対しては著作権法及びその他の法に基づき厳正に対処します。転載には許可が必要です。「無断転載禁止」をご覧ください。
当サイトは「BuzzFeed Japan株式会社」とは何の関係もありません。また2015年2月に閉鎖されたバイラルメディア「BUZZNEWS」やその関係者とも一切関係ありません。

最新の調査

官邸前抗議活動への警察警備は

結果を見る

過去のアンケート結果一覧

Loading ... Loading ...

Twitterで新着記事配信中

新着記事をブラウザへプッシュ配信

Facebookで新着記事配信中

PAGE TOP