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9条改憲に答弁控えただけの安倍首相に山尾志桜里議員が一方的な勝利宣言「反論はなかった」

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2月22日の衆議院予算委員会で質疑に立った山尾志桜里議員が、安倍首相に憲法論議を挑んだものの「党で議論しているので内閣総理大臣としてはお答えは控えさせて頂きたい」と繰り返す首相に対し「質問に全く答えられていない」「総理は憲法を殆どわかっていない」などと批判、その攻撃的な姿勢に「こういう議論の仕方ではなく落ち着いた議論を」と安倍首相が呼びかけたにも関わらず最後には「何らの反論がなかった」などと勝利宣言のように語り終了していました。

安倍首相も思わず窘めた山尾志桜里議員の質疑

山尾議員は自衛隊の合憲違憲について、「2項をそのまま残す、つまり戦力不保持・交戦権否認をそのまま残すものである以上、合憲違憲の議論はなくならないのではないか」と指摘して自衛隊を明記するという案に疑問を呈し安倍首相の答弁を求めます。

しかし首相は憲法改正についての考えは自民党総裁として述べたものであり現在党で議論しているところだ、また自分は内閣総理大臣として立っているので「お答えは控えさせて頂きたい」と答えるに留めましたが山尾議員は納得しません。

「全く私の質問に答えておりません」と不満を露わにしながら質問を繰り返しましたが、安倍首相の答弁は変わりません。すると山尾議員は今度は「無責任じゃありませんか?」「何か反論があるならおっしゃったらいいと思います」「何か反論どうぞ」と半ば喧嘩腰。

これには安倍首相も「いやあの、こういう議論の仕方ではなくてですね落ち着いた議論をするべきだろうと、こう思う次第でございます」と窘め、再度自身の立場に理解を求めましたが、山尾議員は納得せず「見解の相違にもなってない」「私の質問に全く答えられてない」「総理はやはり憲法というのを殆どわかっていない」などと非難し、最後には「何らの反論がなかったということを明らかにして私の今日の質問としたい」と勝利宣言のような発言とともに質疑を終えていました。

立場上答えるのを控えるとしていたに過ぎない安倍首相に対し、一方的に攻撃的な口調で責め立てるだけの一人相撲のような質疑だったにも関わらず「質問に答えられていない」「憲法をわかっていない」「反論はなかった」と結論付ける山尾議員の独特な感性が際立ったやり取りだったと言えそうです。

山尾志桜里議員と安倍首相の発言

山尾「時間がありますので総理、自衛隊を明記するだけという提案について伺います。総理にお尋ねします。総理は、この自衛隊明記案の目的として、自衛隊員たちに対して違憲合憲という議論が残っている。これをなくしていくことが私たちの世代の責任だと、繰り返しおっしゃっています。質問です。自衛隊に関する合憲違憲の議論というのは常に、自衛権の行使が9条2項に違反するのではないかという関係において、言われてきたことです。総理の提案が2項をそのまま残す。つまり戦力不保持交戦権否認をそのまま残すものである以上、合憲違憲の議論はなくならないのではありませんか?

安倍「あの、お答えする前にですね、(中略 待機児童問題に関する答弁の補足)申し上げておきたいと、こう思う次第であります。憲法改正につきましてはですね、私は今ここに立っておりますのは、内閣総理大臣として立っているわけでございます。憲法改正についての議論について私は自由民主党総裁として一石を投じる上において、述べたところでございまして、本来、お答えは控えさせて頂きたいと、こう思うわけでございますが、そこで今、委員がおっしゃった件でございますが、これはあの、いわばどのように書いていくかということで今、自民党において議論がなされているわけでございます。念のために申し上げておりますが、政府としてはですね、既に申し上げておりますように、憲法9条1項2項がある上においてですね、我々は自衛隊の合憲という立場を当然取っているわけであります。自衛のための必要最小限の装置として、自衛隊が実力組織として存在をし、そしてその中で、自衛権を行使出来る、新3要件のもとで自衛権を行使できるというのが我々の一貫した立場であり、これは変わりがないわけであります。しかし他方ですね、憲法学者の中で、今、委員が既にご紹介をしていただいたような議論があるのは事実でありまして、そういう議論を払拭していくのが私達の使命ではないかと、こう申し上げているわけであります。どのように書いていくかということについては今、自民党内において議論がなされているところであると、このように承知をしております

山尾「長々と答えましたが全く私の質問に答えておりません。合憲違憲の議論というのは常に9条2項との関係において行われてきたものと承知をしております。総理の提案が9条2項をそのまま残すものである以上、合憲違憲の議論は、議論の余地をなくすどころか、そのまま残るのではありませんか?」

安倍「あの、既に今お答えをさせて頂いたことが全てでございまして、1項2項について残すということは申し上げているわけでありますが、その上において、更にどのように書き込むかということについて、これはまさに議論をしているところでございまして、そうしたものをですね、自由民主党において、いずれにいたしましてもまとめていくわけでございますので、ま、どうかですね、憲法審査会において積極的なご議論を頂ければと、このように思います

山尾「総理、総理は去年、読売新聞で自衛隊を合憲するのが使命だとおっしゃいました。じゃあ改めてご質問します。自衛隊の存在を書き込めば、自衛隊は合憲化されるというお考えですか?

安倍「合憲化するということを私は申し上げたことはございません。言わば、違憲合憲論争に終止符を打つべきだということを申し上げているわけでございまして、その中におきまして我々は必要最小限度の実力組織を持つと、言わば我々、必要最小限度という制約を受けているということでございまして、ま、その中で持てることとなってるというのが政府の言わば今まで申し上げてきた不変の、これは解釈でございます。その中で我々は、新3要件の中でですね、言わば自衛権が行使できるところであるわけでございますが、そこで、自衛隊あるいはその、必要最小限度の自衛権を行使する実力装置としてどのように書き込んでいくかということについてはですね、これはまさに今党で議論しているところでございまして、そういう、案文が出てきた中においてですね、ご議論頂ければより生産的な議論になるのではないかと、このように思います

山尾「1項2項を残したまま自衛隊の存在だけを書き込む。こういう総理の提案をすることによって、国民の議論に一石を投じたいと。こういうことをおっしゃりながら、その、一石を投じる提案の中に、私は最大の矛盾は、総理の提案では合憲違憲の議論の余地はなくならないということです。総理の仰っている目的は達成できないということです。それを指摘されると、一切その質問には正面から答えずに、党の議論に委ねるというのは一石を投じた責任者としてあまりにも無責任じゃありませんか?何か反論があるならおっしゃったらいいと思います。いや、払拭できるんだと。2項を残したままでも違憲合憲の議論はなくせるんだと。こういう根拠が一つでもあるのならおっしゃったらいかがですか?ということなんですね。で、私が申し上げたいのは、そうやって、ありますか?どうぞ。2項を残したまま、違憲合憲の議論を払拭できるという何か反論どうぞ

安倍「いやあの、こういう議論の仕方ではなくてですね落ち着いた議論をするべきだろうと、こう思う次第でございます。言わば、徹底的な議論が必要であるわけでありまして、その場はまさに憲法審査会であろうと、こう思う次第でございます。そこで今、どのような条文を書くかということでありまして、それはまさに私は国会に任せると申し上げているわけでありまして、まさに、私が一石を投じたことによってですね議論が盛んになったのは事実でございまして、今みなさま方もこうやってこの場で議論を始めたわけでありますから、是非、議論を深めて頂きたいと、こう思う次第でございます。で、あの、見解は違う場合もありますよ。だからこそ、今、この見解の違いがあることをですね、ここで議論するつもりは私はあまりありませんが、まさに従来から申し上げておりますように私がこの場に立っているのはまさに内閣総理大臣として立っているわけでありまして、自民党の案文がどのようになるかということを私はこの場で説明することは控えたいとこう思っているわけであります。まさに今、そのために自民党の中において議論がなされているわけでありまして、私は今、委員の質問にお答えすることはですね、まさに条文をどのように書き込んでいくかということに立ち入ることに繋がっていくわけでありますから、それは、しばらくですね、待って頂き、そして自民党がその案文を提案をすればですね、憲法審査会において落ち着いたしっかりとした議論を行って頂きたいと、こう思う次第でございます」

山尾「あの、見解の相違にもなってないですよ?私の質問に全く答えられてないですから。一石を投じて明らかになったのは、総理がやはり憲法というのを殆どわかってないということです。2項が問題なのに、2項を残したまま、合憲違憲の議論を払拭するというのは、憲法の基本的な考え方からしてありえないと、いうことです。自衛隊を合憲化することが使命だと総理おっしゃってますから。でも憲法は書けばその組織を合憲化するような装置じゃないと、総理の目的は総理の提案では達成できないということだけははっきり申し上げて、それについて何らの反論がなかったということを明らかにして、私の今日の質問としたいと思います。以上です
 


 


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