東京オリンピックロゴ騒動が「ベルギーの劇場ロゴに似ている」だけではない大炎上の理由

東京オリンピックロゴ騒動が「ベルギーの劇場ロゴに似ている」だけではない大炎上の理由

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東京オリンピックロゴ騒動が「ベルギーの劇場ロゴに似ている」だけではない大炎上の理由
2015/7/30 09:56ネット事件, ワールドニュース, 国内Newsベルギー, 佐野研二郎, 東京オリンピック, 東京五輪ロゴデザイン問題, 炎上コメント:1件
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東京オリンピック・パラリンピック競技大会のエンブレムが海外のロゴに酷似している問題が7月29日から大炎上しています。

このエンブレムは多摩美術大学を卒業後博報堂/HAKUHODO DESIGNを経て2008年にデザイン事務所を設立した佐野研二郎氏の作品で、7月24日に組織委員会から発表されたばかりでした。

佐野氏によるデザインはベルギーの劇場のロゴに告示しているとして現地のメディアで疑問を呈され、7月30日の未明に報じられたNHKのニュースでは劇場のロゴを作ったデザイナーが法的手段の可能性にまで言及するほどの騒ぎになっています。

ドビ氏は、29日、NHKの電話取材に答え、デザインの構図も字体も似ているとしたうえで「日本人のデザイナーがそっくりまねしたとは言わないが、2年前から世に出ている私の作品を一度も目にしていないとは考えにくい」と述べました。
そして、今後の対応について劇場側とともに弁護士と協議していることを明らかにし、法的手段の可能性を含め検討していくとしています。
東京オリンピックの組織委員会は佐野氏にも確認するとしていますが、今のところ世界各地の商標を調査した上でデザイン発表したので問題はないという考えを示しています。

この騒動は瞬く間に日本に波及しており、ネットでも検証が進んでいますが今のところ佐野氏を擁護する声はあまり聞かれていません。

寧ろ佐野氏を批判する意見のほうが強いといえる状態ですが、その理由はベルギーの劇場ロゴに似ているという理由だけではないようです。

まず問題のロゴと似ていると言われるデザインがベルギーの劇場のロゴ以外からも見つかっているという点が挙げられます。

これは東日本大震災で被害を受けた日本をサポートするために2011年8月に海外からリリースされた「WallForJapan」というアプリに含まれているデザインで、スペインのデザイン事務所による作ですが色味を含め東京オリンピックのエンブレムに似ているのではないかと指摘されています。

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各国が日本を支援するためのプロジェクトに含まれていたデザインであるということで単にロゴが似ているというだけではなく著しく日本の信用・評判を毀損させる可能性があるとして懸念が広がっていますが、渦中の佐野氏はと言えばスポニチの記事によるとこう語っているとして沈黙を守っています。

佐野氏の事務所はスポニチ本紙の取材に「その件についてお答えすることはできません。詳しいことは東京五輪組織委員会に聞いてほしい」と話した。
更にネットでは騒動が起きるとすぐのタイミングで佐野氏に関連するTwitterやFacebookが見えない状態だった上に、公式サイトまでが閉鎖されているとして注目を集めていました。批判や質問を全面的にシャットアウトする姿勢かとネットでの追及が一層激化する形になっている上に、デザイン事務所が利用しているサーバーのネームサーバーが「ns.zyappu.com」(ジャップ)と名付けられていることも佐野氏への不快感を強めているようです。

ネームサーバーの設定に佐野氏や事務所自体がどれほど関与しているのかは不明ではある他、過去には「Zyappu」という名前の雑誌が存在していたことも判明しているため(1994~1999)何とも言えませんが、こうした情報がロゴ酷似問題の大炎上を更に加速しているという側面は否定できません。

海外では既にこのように皮肉を込めたアニメーションまで作成されていますが、ベルギーの劇場が法的手段を検討するまでに至っているこの騒動はどんな形で収束するのでしょうか。

Théâtre de Liège vs Tokyo 2020 #Tokyo2020 #ThéâtredeLiège #plagiat? pic.twitter.com/u64MpWBAI2

— Olivier Debie (@OliDebie) 2015, 7月 28

東京オリンピックの競技大会ロゴはパクリそれとも偶然?

パクリは否定出来ないと思う
偶然似たにすぎないと思う

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