民進党・逢坂誠二議員「暴力団だからと言って即、組織的犯罪集団になるとは思わない」国会質疑で
4月21日の衆議院法務委員会で、テロ等準備罪に関連した質疑において民進党の逢坂誠二議員が「私は暴力団だからと言って即、組織的犯罪集団になるとは思っていない」と発言していました。(画像は衆議院より) 「暴力団だからと言って組織的犯罪集団になるとは思わない」 冒頭から「腹立たしい思い」として委員長に抗議するなど与党主導の委員会運営に強い不満を示していた逢坂議員は、質疑後半になるとヤジが酷かったためか「少し静かにして下さい」と窘めたり、議場に響き渡るほどの大声で「静かにして下さい!!」と苛立ちを見せる場面もありましたが、問題のシーンは序盤における金田法相とのやり取りにおいての発言でした。 逢坂議員は金田法相に対し「通告していないので答えにくいようであれば答えなくても構わない」と前置きした上で「暴力団は組織的犯罪集団と言ってよいんでしょうか」と尋ねます。 通告なしの質問であったことから書類を確認し答弁の準備を始めた金田法相でしたが、多少時間がかかったためか逢坂議員は「基本的な質問です!」「基本的な質問です!!」とプレッシャーをかけるようなヤジを飛ばし、時計を止めることを要求。その直後に準備が整った金田法相が答弁を開始したことで正常化しましたが、その内容はこのようなものでした。 金田法相発言要旨「一般論として申し上げれば組長の統率の下、階層的に構成された団体であり種々の犯罪行為を行うことによって組織を維持拡大し、構成員も組織を背景に暴力的な威力を利用して犯罪行為を行う。従って一般論としては組織的犯罪集団に該当し得る」 すると逢坂議員はその後個別に考えるべきだとも語ってはいたものの、自身の見解としてこう述べたのです。 逢坂「私は暴力団だからと言ってイコール、即、組織的犯罪集団になるとは思っておりません」 逢坂議員と金田法相の発言 逢坂「今日随分、組織的犯罪集団の話が出て来ましたので、大臣にこれ通告してないのでお答えになりにくいようであればお答えにならなくても構わないんですが、あの簡単なことだけちょっとお伺いをしたいと思います。 組織的犯罪集団に関してですね、これはおとつい4月19日の答弁の中で、大臣こう仰っておられるんですね。これ何度も言ってることです。『国内外の犯罪情勢等を考慮すれば、条文上明示しておりますテロリズム集団の他、暴力団、麻薬密売組織等、違法行為を目的とする団体に限られる』これは大臣の所謂その、組織的犯罪集団というものに対する答弁であります。 そこで、大臣。暴力団は、組織的犯罪集団、と言ってよいんでしょうか」 (金田法相、答弁の準備) (逢坂「基本的な質問です!」) (金田法相、書類を確認し答弁の準備) (逢坂再び更に大きな声で「基本的な質問です!!」) (金田書類を確認しながら「はい、今、答弁を致します」「ちょっと待って下さい」) (逢坂「委員長時計止めて下さい!」) (逢坂「暴力団が・・・」) 委員長「速記を止めて下さい」 (時計止まった直後、金田法相手を上げて質疑再開) 金田「えー通告がない質問だというふうにおっしゃいました。その通りでございます。ただ、(「答えなくてもいいって言ってんじゃないか!」のヤジ、委員長「ご静粛に願います」)はい、えー、暴力団の共同の目的というものがございます。えー組織的犯罪集団の該当性を個別具体的な事実関係を離れて、一概に結論を申し上げることは極めて困難であると思います。 従いましてあくまで一般論として申し上げれば、所謂暴力団は、組長の統率の下に、階層的に構成された団体でありまして、種々の犯罪行為を行うことにより組織を維持拡大し、また構成員もそのような組織を背景として、暴力的な威力を利用して、それらの犯罪行為を行うことにより生計を維持しているものであります。 そのため、暴力団の結合関係の基礎としての共同の目的は、凶悪重大殺傷犯を含む犯罪行為全般を行うことであると、一般論として申し上げれば、考えられるわけであります。えー従いまして一般論としては該当し得ると、こういうふうに申し上げることが出来るのではないかと、いうことであります。」 逢坂「大臣ですね、暴力団が組織的犯罪集団であるか否か。これ例示して何度も言っていることでありますから、そういう基本的なことについては、やっぱりサクサクお答え頂きたいと思うんですよ。 それで、私は暴力団だからと言ってイコール、即、組織的犯罪集団になるとは思っておりません。 この法の6条の2の定義に照らし合わせて、個々具体的にやはりそれぞれの暴力団について、あのー考えていかなければこれが組織的犯罪集団であるかどうかっていうのはわからないというふうに私は思っているんです。 でも大臣、この程度のこと。この程度のことは、答弁を、いろいろ探さなきゃ答弁出来ないって質のものだとは私は思えないんです。従って、大臣、大臣。私まだ質問してます。(委員長「質問中です」)大臣、ですから、基礎的なところについては是非、自信を持ってこれからもお答え頂きたい」 金田「私は誠意を持って、誠意を持って逢坂委員のご質問に答えようとして、より正確に答えるつもりで資料を探したものであります。一方で通告を頂いてなかったということもありますけれども、そういう姿勢で対応していることをご理解頂きたいと思います」 逢坂「その通りであります。私はこれ、暴力団が組織的犯罪集団であるか否かは通告はしておりませんでしたので、だからもしお答えにならなければそれでも宜しいと、それを前提とした上でお伺いさせて頂きました。さてそれでは次の話題に移らせていただきますが(以下略)」 「暴力団だからと言って即、組織的犯罪集団になるとは思わない」逢坂誠二議員の考えに 賛同する賛同できないどちらとも言えない 結果を見る 過去のアンケート結果一覧 余命三年時事日記―共謀罪と日韓断交 著者余命プロジェクトチーム 価格¥ 1,296(2017/07/05 17:39時点) 出版日2017/03/15 商品ランキング24,347位 単行本(ソフトカバー)206ページ ISBN-104792605822 ISBN-139784792605827 出版社青林堂
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