青山繁晴議員が野田中央公園を国会で取り上げ当時のメディア報道を批判「一種の誤報だと思う」
維新・足立康史議員と立憲・辻元清美議員の対立で再び関心が高まっている「野田中央公園」に関する土地売却を巡る経緯について、自民党の青山繁晴議員が11月30日の参議院予算委員会で言及、更に当時の報道を「誤報だと思う」と指摘していました。 「記者出身者として一種の誤報だと思います」 青山議員は森友学園に関する質疑の中で、森友学園の近隣土地における売却事例について会計検査院はどのように受けとめているのかという観点から会計検査院に対し見解を質す中で、給食センターと野田中央公園の事例を紹介。 野田中央公園の土地は14億2千万円で豊中市に売却されましたが、補助金や交付金によって実質的に2千万円程度だったことから森友学園への売却価格を問題視する場合には青山議員は「本当に比較するならこの2千万円と比較しなきゃいけないんです」と主張。 その前段で、野田中央公園の土地の売却価格が14億2千万円だったとして「小学校の予定地は10分の一」と報じていたメディアに対し「僕は記者出身者としても一種の誤報だと思います」と批判していました。 青山議員はメディア名には触れませんでしたが、2月9日に朝日新聞が「学校法人に大阪の国有地売却 価格非公表 近隣の1割か」として報じていたことから、これを指していた可能性もありそうです。朝日新聞は森友学園への土地売却の特異性を際だたせるためにこのように伝えていました。 朝日新聞「朝日新聞が調査したところ、売却額は同じ規模の近隣国有地の10分の1だった。」 朝日新聞「財務局が森友学園に売った土地の東側にも、国有地(9492平方メートル)があった。財務局が10年に公共随契で豊中市に売ったが、価格は約14億2300万円。森友学園への売却額の約10倍とみられる。ここは公園として整備された。」 朝日新聞のこの記事は13,000回以上Facebookでシェアされるなど当時大きな反響を呼んでいました。 青山繁晴議員の発言 青山「この森友についてもう1点。これは先程引用しました会計検査院の報告について会計検査院の院長にお伺いしたいんですけども、今、理財局長の話からも、森友が取得しようとした土地の近隣の土地、即ちこれは豊中市がひとつは部分的に購入しました。で、ひとつは給食センターを建てようとした。で、この土地はですね、森友学園が取ろうとした土地がおよそ8,800平方メートル、給食センター予定地が7,200平方メートル。公園になった土地が9,500平方メートルで、ま、違いますけれども、大雑把に言うとやや似通っていますね。一方この小学校予定地の売却価格は1億3千万円だと。これは不動産鑑定価格の9億6千万円から、平たく言えばゴミの撤去費用の見積もりを8億2千万としてそれを引いたらこうなったと。で、この1億3千万が安いってことで問題になってるわけですけれども、給食センター予定地っていうのは、地下に埋まってるゴミが、調べれば小学校の予定地より浅いです。浅いけれどもゴミの撤去費用として実に14億3千万円が見積もられている。これはこれからどうするかまだ協議中ということですね。それから公園の土地は売却価格こそ14億2千万円です。だからマスメディアは小学校の予定地は10分の一になってるじゃないかと。けしからんということで報じられたんですが、これは僕は記者出身者としても一種の誤報だと思います。というのは豊中市は国から補助金と交付金を受け取っていて、実際に支払ったのは2千万です。従って本当に比較するならこの2千万円と比較しなきゃいけないんです。これはですね、会計検査院の報告に全然ないわけじゃなくて調べた形跡はあるんだけれども、これをどのように受けとめているかについて記述がないんですけれども、出来れば委員長から見解をお聞かせ願えますか」 局長「お答え申し上げます。委員のお尋ねは豊中市における取引事例と比較した本件土地の売却価格の適正性に関するお尋ねと理解いたします。お尋ねの給食センター予定地につきましては豊中市が約7億7千万円で購入し、地下埋設物の撤去費を14億3千万円と算定したという内容の報道があったことは承知してございますが、詳細については承知してございません。またお尋ねの公園用地についてでございますけれども、国が14億2386万余円で豊中市に売却した後、土壌汚染が判明したことから賠償金が国より2328万余円支払われております。また別途、公園用地の取得を目的とする国庫補助金等、計14億262万余円が豊中市に交付されていると承知してございます。公園用地の売却額からこの国庫補助金等の額を差し引きますと委員お尋ねの実質2千万円に近い金額になるかと思われます。尚、今回の報告書におきましては学校法人森友学園に対する国有地の売却に関する算定手続きの適正性について検査を致しました結果、本件土地にかかる地下埋設物の撤去、処分概算額を算定する際に必要とされる慎重な調査検討を欠いていたと認められたことなどを記述しているところでございます」
Read More野田中央公園問題を「デマ」と否定した辻元清美議員に足立康史議員が反論「説明責任果たすべき」
日本維新の会・足立康史議員が11月29日の夜、Twitterで立憲民主党・辻元清美議員への批判を連投しています。 足立議員は11月29日の夜、辻元議員が11月17日に公開していたブログ記事「足立議員のいう『辻元清美の疑惑』は全てデマ(第三者検証証拠あり)」を添付する形でこのようにコメントをつけ反論を開始。 足立「忙しくてコメントできずにいましたが、辻元清美氏が何を勘違いしたか国対経由で私に謝罪を求めているようなので、取り急ぎ反論しておきます。詳細は追って。」 そしてその後10回以上に及ぶツイートで「野田中央公園」問題に言及しています。「野田中央公園」問題については3月28日に産経ニュースが辻元議員に関する「3つの疑惑」として反響を呼んだ記事の中で、そのうちのひとつとして「14億値引き」という小見出しでこのように伝えられていました。 産経ニュース「同公園はもともと国有地。平成22年10月12日の豊中市議会での市側説明によると、国との契約金額は14億2386万3000円。これが計14億262万円の国庫補助金などを得て、最終的に市の負担は2124万3000円で済んだ。市に交付された国庫補助金は、リーマン・ショックの経済対策目的などで、麻生太郎内閣が平成21年度補正予算で決めたものだ。ただ、辻元氏は21年9月から22年5月まで民主党政権で国交副大臣を務めたこともあり、同年10月の豊中市議会では質問者から「政権が代わったからこうなったのか」などの指摘も出た。」 辻元議員がこの件に対し11月17日にブログで触れているのは、足立議員が11月15日の衆議院文部科学委員会で「犯罪者」「ねつ造」といった発言以外にもこのように語っていたため(関連記事)。 足立「何で森友学園やらないんですか?辻元清美国対委員長が関わってるからじゃないですか?だから是非ね、これなぜ野党が加計ばっかりやって、森友やらないのか、マスコミしっかり追及してくださいよ追及を。辻元清美国対委員長の生コンに関わる疑惑、野田公園に係る疑惑。これについても私はこれからも追及していきたいと思いますが(以下略)」 辻元議員はこれに対しブログで「辻元が補助金を出させた」「辻元は野田中央公園のある地域の地価を上げたかった」という2つの点から否定し、足立議員の言う「野田公園に係る疑惑」を「全てデマ」と主張していました。今回の足立議員によるTwitterでの反論はこれに呼応した形です。 辻元議員は前者について「野田中央公園の売却を決めたのも、補助金を決めたのも麻生政権であり、民主党政権ではありません」と無関係であると強調。更に後者については「野田中央公園がある豊中市は辻元の選挙区でもなく、これが「辻元の庭」であるという論拠もありません」と述べ、事実無根であるとの見解を示しています。 足立議員は11月29日の一連のツイートの中でこのように反論し、改めて辻元議員に対し説明を求めています。 足立「辻元議員は、野田中央公園に係る豊中市への補助金は2009年政権交代前夜の、あくまでも自民党政権時のものだと言い張ってますが、違います。制度の創設は自民党政権時の補正予算でも、豊中市に14億円を審査・交付したのは2010年2月3月。担当副大臣は辻元清美氏、担当政務官は長安豊氏。」 足立「無責任野党たちとアホの会計検査院は、森友学園への値引きが過ぎた、と言い掛かりを続けていますが、詐欺の容疑者である籠池氏に恫喝されギリギリの見積もりを重ねたのが、その本質。それに対し野田中央公園の悪質度は桁違いだ。近畿財務局が9億と見積もった土地に豊中市は14億の見積もりを提示。」 足立「野田中央公園の土地について、近財は高圧電線でマイナス20%地中ゴミでマイナス6%減価してるのに、地歴等を熟知しているはずの豊中市は高圧電線でマイナス2%地中ゴミに至ってはカウントせず。豊中市が何故そんな大盤振る舞いができたかと言えば、国交省(裏負担は内閣府)の全額負担だからだ。」 足立「辻元清美氏は、麻生政権が作った制度だと煙に巻くのに必死だが、こんなに酷い豊中市の見積もり、その不動産鑑定書の日付は2010年2月19日だ。09年の政権交代から半年ほどが経過し、辻元清美国交副大臣はこの補助事業の担当副大臣。なぜ9億が14億に跳ね上がるのか説明責任を果たすべきだ。」 足立議員はまた、これらの主張に続けて11月15日の文科委員会議事録から野田中央公園に係る部分を辻元議員が削除し謝罪するよう要求していると明かし、「辻元氏への言及に瑕疵はない」と拒否。更にこのように述べ、改めて説明責任を果たすよう要求しています。 足立「辻元氏は、かねてから、法的措置を講じる、等と恫喝紛いの発言を私に向けてきたが、一向に動きなく、全く関係ない加計学園に係る私の質疑への批判に便乗して、野田中央公園に係る自分の疑惑についても封印しようとしている。そんな暇があるなら、早く記者会見を開いて説明責任を果たせばいいだけだ。」
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