報ステ富川アナ、参院選報道で安倍首相に「憲法改正発議の前に国民の信を問うべきでは」で呆れと批判

報ステ富川アナ、参院選報道で安倍首相に「憲法改正発議の前に国民の信を問うべきでは」で呆れと批判

7月10日参院選における報道番組の中で、テレビ朝日の富川悠太アナウンサーが安倍首相に対し憲法改正前に民意を問う必要はないのか?と疑問を呈し「何を言っているのか」と批判を浴びています。

これは憲法改正について安倍首相が「憲法審査会で議論してもらいたい」と述べたのに対し、富川アナが憲法改正が国会で発議される前に民意を問う必要はないのか、と質問をぶつけたもの。安倍首相は発議後に国民投票が行われるのだから発議前に民意を問うべきという議論はおかしいのではないか、と疑問を呈しますが、富川アナは食い下がります。
どうやら英国のEU離脱問題が念頭にあるようで、国民投票後にも議論が続いている状況に鑑みてなのか国民投票における結果に「危うさというものを感じないのか」と再び質問。

これには安倍首相も流石に呆れ気味で「国民投票自体を疑うというのは民主主義の基本を疑うことだ」と説明しますが富川アナはそれでも納得出来ず「国民が民意を問われていないと感じながらも発議が進んでしまうのかという疑問があるから聞いたんですけれども」とボヤキとも思えるコメントを残し会話は終了。

憲法改正は国会で総議員の2/3以上の賛成によって発議されその後国民投票で過半数の賛成によって承認されるという手続きで進んでいくため、発議前に民意を問うべきだという富川アナの考えは評価されておらず、国民投票自体の有効性に疑問を投げかけたことについても「納得行かない結果は認めないという身勝手な考えだ」と批判を浴びています。

呆れ気味に見えた安倍首相ですが感想は多くの人が同じだったようで、富川アナに対しては「バカはテレビに出るな」「理解できてないなこいつ」「何言ってるの?このアナウンサーは」「食い下がって恥の上塗り」など厳しい意見が目立っています。

報道ステーションでお馴染みの富川悠太アナウンサーは1976年生まれ、横浜国立大学教育学部小学校教員養成課程体育専攻を卒業後テレビ朝日に入社ということですが、憲法改正発議前に民意を問うべきだとの考えや国民投票の有効性に疑問を呈する姿勢に多くの人が呆れ返っており、報道ステーションへの期待値も下がっているようです。

富川アナと安倍首相のやり取り

富川「国会で憲法(改正)の発議をする、その後国民投票があるとおっしゃっていましたけれども、憲法(改正)を発議する前にですね、国民の信を問うという形はないんでしょうか」
安倍「(笑いながら)それは、憲法(改正)を発議してですね、発議した後国民投票をするんですから、その議論はちょっとおかしいんじゃないですか?」
富川「イギリスのね、EU離脱問題もありましたけれども、まさに国論を二分するテーマで。この憲法(改正)についてもそうだと思うんですけれども、その危うさというのも感じたりはしていませんか」
安倍「国民投票自体を疑うということはですね、民主主義の基本を疑うということになるんじゃありませんか?2/3の人たちが発議をして国民投票(をする)。その国民投票の結果を疑うのであればですね、そもそもこの憲法の条文自体を疑うのと同じことになりますよ。ですから当然それはおかしな議論であってですね。今なんとなくアナウンサーの方と議論がかみ合わないのは法律と憲法をごっちゃにされているんですね。憲法(改正)というのはあくまでも国会は発議する場であって、決めるのは国民投票で国民が決めるんです。その国民投票で決めることを否定してしまってはこれは憲法というよりも民主主義の基本的な否定になってしまいますよ」
富川「国民が民意を問われていないと感じながらも発議が進んでしまうのかという疑問があるから聞いたんですけれども(隣の出演者に話を投げる)」