「残業が100時間を越えたくらいで過労死するのは情けない」武蔵野大学教授の発言に批判殺到

「残業が100時間を越えたくらいで過労死するのは情けない」武蔵野大学教授の発言に批判殺到

「月当たり残業時間が100時間を越えたくらいで過労死するのは情けない」と発言した大学教授が批判を浴びています。

これは厚生労働省が「過労死白書」をまとめ過労死防止に向けた取り組みを加速させる意向を示したことを扱った新聞記事に対し、ニュースキュレーションアプリ上で大学教授が発言していたのが注目を集めているというもの。
大学教授は「月当たり残業時間が100時間を越えたくらいで過労死するのは情けない。会社の業務をこなすというより、自分が請け負った仕事をプロとして完遂するという強い意識があれば、残業時間など関係ない。」などと発言、同アプリ上でも「言い過ぎでは」「訂正したほうがよいのではないか」などと指摘されていました。

電通に勤務していた女性新入社員が自殺していた問題で、この女性社員の1ヶ月時間外労働が105時間だったと報じられた件に関連していたと捉える人からは厳しい声が相次いでいるようです。

この大学教授はニュースアプリ上で実名投稿していた上、同じ文章がFacebookにも投稿されていたことから発言のキャプチャは既にTwitterで拡散しており、早朝からの数時間で7,000回以上リツイートされています。ツイート主は大学教授の発言対し「こういうマッチョ思考の押し付けが過労自殺を生んでいるんだよ」と呆れたようなコメント。

電通で過労死した社員のツイートから厳しい状況に置かれていた女性の生の声に同情の声が集まっているだけに、この大学教授の発言がこのまま終わるかどうかはわからず、大学側が何らかの対応に迫られることになる可能性もありそうです。

大学教授は10月8日午前、ニュースアプリとFacebookから発言を削除したようです。

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ISBN-104166610031
ISBN-139784166610037
出版社文藝春秋