民進党・山井国対委員長「共謀罪の強行採決あらゆる手段で阻止したい。一例挙げるとマスクマン問題」

民進党・山井国対委員長「共謀罪の強行採決あらゆる手段で阻止したい。一例挙げるとマスクマン問題」

民進党の山井和則国会対策委員長が5月16日の会見でテロ等準備罪法案を進めようとしている与党の姿勢を厳しく批判、「あらゆる手段を使って阻止したい」と語るとその一例として「マスクマン」の問題を挙げ、手段を選ばない印象を与えているようです(画像は民進党より)。

「あらゆる手段で阻止したい。一例はマスクマン問題だ」
山井国対委員長は政府与党がテロ等準備罪法案を近々強行採決させようとしているとしてこれを「断じて許す訳にはいかない」と冒頭から強い決意を示すと、「審議すればするほどボロが出てきている」「テロ対策が口実に過ぎないことが審議すればするほど明らかになってきている」と不信感を露わにしていました。

与党が法案成立を急ぐ理由を「審議すればするほどウソがバレてきている」から「ゆっくり審議していたらますます反対論・慎重論が高まってしまう」ため、と分析する山井国対委員長は「私達はあらゆる手段を使って強行採決を阻止したい」と語り、その一例として「マスクマン」を挙げはじめます。

これは5月12日の法務委員会で階猛議員が指摘していた、金田法相の後ろに控えている法務省の官僚がマスクをしているという問題で、階議員はその理由を「口の動きを撮られたくないからではないかと思わざるを得ない」と苦言を呈していました(関連記事参照)。

これを「マスクマン」と表現した山井国対委員長は「こんなことは国会の歴史上初めて」「国会の恥にもなりかねない」と強い懸念を示し、5月16日午前の理事会でも問題になっていたこと、そして午後の理事会でも理由を説明してもらうことになっていると語っていましたが、「マスクマン」については「もし本当にご病気であるならばね、それは仕方がないですし」とマスク着用の理由について確信があるわけではないことを同時に窺わせていることから、こうした点をわざわざ「一例」として取り上げて強く問題視する民進党のまさに「あらゆる手段を使って阻止したい」態度が有権者からどのように評価されるか、注目されます。

山井国対委員長の発言
山井「政府与党は、共謀罪の強行採決を近々狙っているというような声も聞こえてきます。しかしこれは、断じて許すわけにはいきません。審議をすればするほど、共謀罪についてボロが出てきております。

具体的には、一般市民も共謀罪の対象になり得る、テロ対策というのは口実に過ぎないということが審議をすればするほど明らかになってきております。

更に、国民の中からも、一般市民も対象になり得るテロ対策は口実に過ぎないのではないかという中でですね、やはり、今国会で成立させるべきではないと。反対あるいはもうちょっと慎重に審議すべきだという声がかなり高まってきております。

つまり審議をすればするほど共謀罪の法案のウソがバレてきているわけですね。逆にだからこそこれはゆっくり審議していたらますます反対論・慎重論が高まってしまうというので、早々に与党は強行採決しようとしておりますけど、そのような共謀罪法案の問題点隠しの強行採決は、絶対に許すわけにはいきません。

私達はあらゆる手段を使って、国民の理解納得が全く得られていないこの共謀罪法案の強行採決を阻止したいと考えております。

一例を言いますと、今、マスクマンという問題がありましてですね、金田大臣の後ろの法務省の役人の方がマスクをされてるんですね。今朝の理事会でも問題になりました。まぁ何か体調でも悪いんですかと。理由は何なんですかと。いうことを逢坂筆頭がお聞きしたら与党理事は『いや、プライバシーの問題だから答えられない』と、言ったそうであります。

しかし先週、階議員も指摘したように、花粉症や風邪やね、体調が悪いんであればそれは仕方ないわけですけれど、もしですよ?もし、後ろから金田大臣に囁く口元を見られたくない。そういう理由でまさかマスクをしているんであればですね、こんなことは国会の歴史上初めて。大臣が頼りないから、後ろで囁く役人がマスクをして、何を囁いてるのかをわからないように、マスクをして囁かざるを得ない。

こんなことがもし事実であればですね、ホントこれもう、国会の恥にもなりかねませんし、全国の地方議会の中で、こんな例というのはあるんですかねぇ!?市長や町長や知事が、或いは知事が答えられないから後ろから囁く、その時なに囁いてるかわかると困るから後ろで囁く役人はマスクをして口元を隠す。

まぁこれ一例ですけれど、あの念のため申し上げておきますが私は役所の方を批判しているのでは全くありません。もし本当にご病気であるならばね、それは仕方がないですし。

ただ、そこまでして、支えないと、持たない金田大臣って一体何なんだということですね。マスクをしてまで、支えないと、審議が出来ない。金田大臣、全く、法務大臣失格と言わざるを得ません。

この、法務省の後ろに座っている担当者がマスクをしている理由に関しては、えー、次の、今日午後の法務の理事会でも、その理由説明をしてもらうことに、あのなっております。私からは以上です」

テロ等準備罪法案強行採決を阻止するため「マスクマン」問題視の民進党を

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ISBN-104104253146
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出版社新潮社