「私ならそう思うからそれを元に伺う」民進党・平山佐知子議員の「願望質疑」に安倍首相も呆れ

「私ならそう思うからそれを元に伺う」民進党・平山佐知子議員の「願望質疑」に安倍首相も呆れ

6月5日の参議院決算委員会で質疑に立った民進党の平山佐知子議員が、「私ならそう思うからそれを元に伺う」などと勝手に決めつけた前提で質問を展開し安倍首相から注意されるという場面がありました(画像は参議院より)。

「私ならそうだからそれを元に伺う」に首相も苦言
平山議員は加計学園問題について安倍首相との関係から追及しようとしていました。加計学園の理事長が安倍首相の親友であるという点を持ち出して「大親友が新設を希望していたのだから新設されればいいなぁと思ったことはあるか」と質問した平山議員に対し、安倍首相は「私がそう思っていたら政策に関与しただろうという印象操作に一生懸命」と平山議員の質疑の姿勢を批判。

すると平山議員は「私だったらそうなればいいなと思う、だから総理もそう強く願ったんじゃないかと思うのでそれを元に伺う」と勝手に抱いた願望を元に質問を投げかけます。

これには安倍首相も呆れ、笑いながらではあったものの「私がそうしたいなぁということを前提に質問されても困るんですよ」「最初からありきじゃ議論にならないですよ?」と苦言を呈していました。

また平山議員は加計学園理事で内閣官房参与だった木曽功氏の発言を取り上げて安倍首相にぶつけますが、安倍首相から引用が不正確だと指摘を受け訂正されてしまう始末。しかし平山議員は納得せず「論理のすり替えをしないで頂きたい」などと噛みつくなど「自分に甘く他人に厳しい」民進党の姿勢を見せつけます。

更にその後も平山議員は石破4条件を満たしているとは思わないとして「結局は総理のお友達のために決定したんじゃないでしょうか」と再び思い込みをぶつけましたが安倍首相からは「最初から決めてかかっているから議論が深まらない」と返されるなど質の低さを露呈したという印象しか残さない結果に終わっていました。

平山佐知子議員の主な発言
平山「加計学園獣医学部新設を要望していたということは当然ながら親友ならご存知だったということですけれども、そうすると大親友の加計さんがそういうふうに希望されていたということは、じゃあ、新設されればいいなぁとというふうに思っていらっしゃったことはありますか?」

安倍「それはですね、いちいち私は友人に対してどういう思いを持っていたかということをですね、ここで述べる場ではないんだろうと思います。言わば政策的にどうであったかということをですね、まじめに議論する場であってですね、私がそう思っていたら、恐らく政策に関与したであろうという、言わば印象操作に一生懸命になっておられるんだろうと思いますが、そうではなくて果たしてですね、獣医学部を作るということがふさわしいのかどうか、四国に一校もなかったことがふさわしいかどうか、或いは鳥インフルエンザ等のですね、言わば課題があるのに動物から動物、動物から人に移る、こういうものに対応する産業医が不足しているという、或いは公務員獣医、産業獣医が不足している中で対応してなかったのが良かったのかどうか、獣医師会が反対している、それに関わる省庁が抵抗しているからと言ってそれに屈していていいのかどうかという問題だろうと、このように思います」

平山「総理は印象操作とおっしゃいますが、印象操作をしているのは総理の方ではないかと思います。私はこれ重要なポイントだから伺いたいと申し上げているのであって、私がもし友人がそういうふうに獣医学部をずーっと新設したいと思っているのであれば、そうなればいいなと私だったら思う、そういうふうに思いましたので伺ってみました。ですから、総理もきっとそういうふうに強く願ったんじゃないかなぁというふうに思います。それを元に伺っていきますが、(ヤジ増加)前川前事務次官が和泉首相補佐官から、総理は自分の口からは言えないから私が代わって言うと言われたと証言をされました。総理は和泉さんに対して何か指示をした、思いを伝えたことはありますか」

安倍「(笑いながら)言わば私がそうしたいなぁということを前提に質問されても困るんですよ。えー、あの、ではなくてですね、冷静に、しっかりと下地で議論していただかないと、最初からそれありきじゃないですか。ありきじゃですね、これ議論にならないですよ?それを言わば、その方向に向かって何とか印象を作ろうとしておられるんだろうと思いますが、何回も申し上げておりますようにですね、この経緯から言っても仕組みから言っても、私が指示をしたことはあり得ないわけでございまして(以下略)

(中略)

平山「木曽さんは獣医学部新設の一連の動きについて、巨大な忖度の塊だと思うとおっしゃっているんです。私はあのぅ、総理の意向を汲んで大勢の方が動いたんだと思います。あの、総理は直接言っていないという認識かもしれませんけど、総理の思いとか発言は大変重たくてですね、そこに総理がこうなって欲しいという思いがあれば、当然の如く総理のご意向に従って様々動いてきた、笑っていらっしゃいますけど私はそのように思います。少し時間がもうありませんので話題を変えて参りますが、内閣、この閣議決定事項を守るというのはこれは当然、ということでよろしかったでしょうか」

安倍「まずあの、これ引用する時には正確を期して頂きたいと思いますが、木曽参与が忖度の塊と言ったのはですね、内閣に対する忖度の塊ではなくて、言わば関係団体に対する忖度の塊であったと、いうことを反省的に述べているわけであります。だからこそですね、獣医学部が出来なかったんだということを木曽さんがあとで正確にですね、これインタビューは不正確だったということでそう述べておられる。そういうところもちゃんと見て頂いてから質問された方が、私はいいと思いますよ?当然ですね、閣議決定等に従っていくのが当然のことだろうと、このように思います」

平山「質問に答えて頂きたいと思いますし、論理のすり替えをしないで頂きたいというふうに思います。(以下略)」

(中略)

平山「(4条件が満たされているとは思わないとして)今、長く答えて頂きましたが、私はこれ満たされているとは思いませんし、これまで同僚議員が様々国会の中で審議して来ましたが、私は満たされているとは思っておりません。でこの4条件を満たさずに結局は総理のお友達のためにこれ決定したんじゃないでしょうか」

安倍「まぁ皆さんそんな騒がないで下さいよ。まずですね、まず4条件を満たさないのに、私が私の友人だから決めたということをもう、最初から決めてかかっているわけでありまして、ですからですね、議論がですね、政策的な議論として深まらないんですよ。こういうことははっきりと申し上げておきたいと、こう思いますよ。(以下略)」

民進党・平山佐知子氏の政治家としての評価を5段階で

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どちらかと言えば能力の低い政治家だ
非常に能力の低い政治家だ

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