「まだ不十分だ」自治体への慰安婦像撤去求める文書送付を不満とした外務省に韓国国内の反応は

「まだ不十分だ」自治体への慰安婦像撤去求める文書送付を不満とした外務省に韓国国内の反応は

韓国のユン・ビョンセ外相が慰安婦像の移転が必要だとする見解を示した公文書を自治体に送ったことに対し、日本の外務省が「対応がまだ不十分」との認識を示したことについて韓国国内から数多くのコメントが寄せられています。

日韓両外相は2月17日にドイツで会談を行った際、岸田外相は慰安婦像について「極めて遺憾だ」と述べるとともに引き続き撤去を強く求めていました。ユン・ビョンセ外相はこれに対し「最大限の努力を引き続き行っていく」と説明したと報じられていましたが、その後韓国側は慰安婦像の移転を求める公文書を自治体宛に送付しています。

ユン・ビョンセ外相はこれまでも大使館前の慰安婦像設置に対し好ましくないとの姿勢を示してきましたが、初めて具体的に像の移転要求に踏み込んだことに対し、日本側の対応が注目されていました。

2月26日、NHKは岸田外相が引き続き韓国側の対応を注視していく考えを示したと伝えるとともに外務省幹部のコメントをこう紹介。

「外務省幹部は、「プラスの動きだが、求めているのは日韓合意の履行であり、そのレベルには達していない」として、対応はまだ不十分だという認識を示し、実際に像の撤去に向けた動きにつながるかどうかが重要だとしています。」

日本に対し譲歩した形の韓国政府に対して「まだ足りない」と不満を呈した形の報道と言えますが、この話題は韓国国内でも取り上げられており、人々から数多くのコメントが集まっています。

しかし、残念ながら日本の立場に理解を示す声は多くありません。「勝手にしろ」「もう断交でいい」など強硬な立場からの意見が目立ちますが、それと同等かそれ以上に多いのが韓国外交部への失望感を表す発言です。

慰安婦像の移転を求める公文書送付自体が弱腰と受け止められており、日本への配慮を見せた政府への嘆きや怒りを表す「情けない」「日本の植民地のよう」といった形で顕在化しています。中には外交部を「統監府のようだ」とする批判もあり、日本の要求に韓国政府が屈したとの捉え方をしていることが窺えています。

こうした空気は対日強硬姿勢の次期大統領候補にとって追い風となる可能性があるため、日本側としても韓国の政情を見極めた上で駐韓大使の帰任を外交カードとして利用するためにも安易な判断は禁物と言えそうです。

「まるで日本の植民地のようだ」
「なぜ私達の土地に銅像を建てるのに他人の顔色を窺う必要があるの」
「朝鮮の末期に暮らしているかのようだ」
「外交部じゃなくて統監府みたいだな」
「公文書を送った外交部が情けない。本当に韓国の外交部か?」
「日本の外相は自国のために一生懸命だけど韓国の外相は?」
「この機会に断交しろ」
「過去を忘れる民族に未来はない」
「日本が謝罪してくるまで駐日大使を拒否しよう」
「このまま大使館ごと撤退でいいぞ」
「日本はもう勝手にしろよ」
「日本との関係を縮小していくのもありだよ」
「この際、日韓ともお互いを忘れよう」
「これでも日本に旅行行く韓国人が多いんだよなあ」

韓国人による北韓論 (扶桑社新書)


著者シンシアリー
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出版日2017/03/02
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新書271ページ
ISBN-104594076688
ISBN-139784594076689
出版社扶桑社