「共謀罪で逮捕するぞ!」ヤジを発したのは誰?有田議員の「暴露」で野党支持者に戸惑い広がる

「共謀罪で逮捕するぞ!」ヤジを発したのは誰?有田議員の「暴露」で野党支持者に戸惑い広がる

テロ等準備罪法案が参議院本会議で可決された際のヤジを巡って野党支持者へのブーメランが炸裂したのではないかとして話題になっています(画像はTwitterより)。

これは報道ステーションが番組内でテロ等準備罪法案採決の際の場面を伝えた映像の中で、ある議員がヤジとして発した「共謀罪で逮捕するぞ!」という言葉が取り沙汰されているというもの。

「”共謀罪”成立 飛び交う怒号 徹夜国会の末『奇策』採決」と題されたコーナーでテロ等準備罪法案が参議院本会議で可決されたシーンがこのように放送されていました。

ナレーション「会期内成立に拘った自民党。昨夜、委員会採決を省略しいきなり本会議採決に持ち込む中間報告という異例の強硬策に打って出ました。野党は、内閣不信任案を提出するなど抵抗したため、安保法制以来の徹夜国会。議場では、こんなヤジの応酬も。」

ヤジ(赤いテロップ)「何トンチンカンなこと言っているの」

(画面、自席に座り後ろを向いている福島みずほ議員をクローズアップ)

(画面が議長席に戻ろうとすると同時に)

ヤジ(青いテロップ)「共謀罪で逮捕するぞ!」

「ヤジの応酬」と説明されていたことから福島みずほ議員の言葉に対して「共謀罪で逮捕するぞ!」と別の議員がヤジを飛ばしたと受け止められたため、「共謀罪で逮捕するぞ!」と発したのは与党議員だとの解釈が拡散していました。

「共謀罪で逮捕するぞ!」というヤジは法案成立に至る安倍政権の強引な手法と重なり、今後テロ等準備罪法案が濫用される危険性が高まったと捉えられ、批判が巻き起こります。特に政府に批判的な考えを持つ人々からは「酷すぎる」「党として処分すべきだ」「議員辞職しろ」といった怒りが相次いでいましたが、「共謀罪で逮捕するぞ!」というヤジは与党議員に向けられたものだったという顛末が6月16日の夜、民進党の有田芳生議員によって語られたことでネット上の情勢は一変。

有田「参議院本会議、深夜。福島瑞穂議員に向かって「共謀罪で逮捕するぞ」とヤジが飛んだとツイッターで流布されていますが、事実ではありません。あれは某議員がくだらないヤジを飛ばす与党議員に向けて皮肉として発したものです。現認しています。」

有田「ヤジはあったのです。しかし福島さんに向けてのものではありません。与党の議員も共謀罪の対象になるよ、そんなヤジでした。事実を確認しない報道の問題です。」

実は、問題のヤジが本当に与党議員からだったのか?という指摘は直後から出ていました。というのも、もし与党の議員であれば「共謀罪」という言葉を用いるのは不自然だと考えられるためです。

有田議員が「報道の問題」と語っているように番組構成への厳しい声も多く今後の対応が注視されると共に、Twitterなどでは与党議員によるヤジだったという前提での厳しい批判が相次いでいたため、民進党の有田議員による暴露によって野党支持者の間にも戸惑いが広がっているようです。

(追記)これに対して福島みずほ議員が6月17日にTwitterでやはり与党議員だったのではないか、との見解を示していますが、果たして問題のヤジは与党議員からだったのかそれとも野党議員からだったのか、今後の追及が期待されます。

福島「共謀罪が成立する夜「共謀罪で逮捕するぞ」という野次は、私の後ろ後方から聞こえた。だから私は、右側を振り返って見ている。テレビ朝日の報道ステーションでの声を聞いても聞き覚えのない声。誰だろう。位置から野党議員ではない。知り合いの野党議員ではない。笑い声が起きるからやはり与党席。」

「共謀罪で逮捕するぞ!」ヤジの主は特定されるべき?

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ISBN-104847065794
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出版社ワニブックス