森友学園問題の裏に土地売却と認可両面で暗躍したフィクサー的存在?「委員会」出演者が見解
3月5日の読売テレビ「そこまで言って委員会NP」で、森友学園への土地売却と小学校の認可について更に別のフィクサー的な存在があるのではないかとの疑問が呈されていました(画像は番組Webサイトより)。 森友問題の背後にフィクサー的存在? これは「隠蔽リアル!?『森友学園』問題最大の疑問は?」という問いを番組が投げかけたのに対し、パネリストの一人だった東海大学の末延吉正教授が「大阪の政治風土を熟知したフィクサー?」としてその可能性に触れる中でのやりとりの中で出てきたものでした。 森友学園が開校を希望していた小学校への土地売却と認可手続が同時並行的に進んでいた経緯を取り上げ末延教授は「認可と払い下げを同時にやるなんてことはね、こんなウルトラCは普通出来ないですよ」と疑問を呈し、まだ明らかになっていないフィクサーの存在があるのではないかとの仮説を提示します。 経済ジャーナリストの須田慎一郎氏もこれに同意、森友学園問題は国有地購入問題だけに焦点を当ててはその本質・実態が見えてこないと指摘し、土地と認可両方の問題について「職務権限がいろんなところに渡っていて、それを全部微妙に合わせていくっていうね、それこそフィクサー的な存在の人がいないと」と末延教授と同様の見解を示すとともに何者かの関与の可能性に触れていました。 須田「両方できる、つまり職務権限が(「大阪府と財務省、両方ですよ」)それからあと国務交通省と航空局。それを全部熟知していてそれを同時並行的に進めていけるっていうね、そういうようなフィクサーというかグループというか人達というかね」 末延教授と須田慎一郎氏はそれぞれ、「フィクサー的な存在」について何らかの情報を持っているのか、須田氏はある人に聞いた所「須田さん、それやるとね、命が危なくなる」と言われたといいます。これを受ける形で辛坊治郎氏がある首長から「辛坊さん、必ず政治家か暴力団が関与しないとこんな取引は絶対ムリだ」と聞いた話を紹介すると須田慎一郎氏は「もうひとつある」と匂わせようとしますが「もうひとつ」とはっきりと語らなかったためか、末延教授が引き取る形で「ある種のジャクシャノトウカツ(ソウカツ?ドウカツ?)みたいな」(一部不明瞭のためカタカナ表記)。 この話はこれ以降深く掘り下げられることはなくここで終了していましたが、その後別の場面では森友学園の財政基盤が弱いという話題から大阪市立大学大学院の朴一教授が「大阪府の審査に今回どこかから大きな圧力がかかって甘すぎる」と述べ、やはり何らかの圧力の存在を前提に考えている様子を窺わせています。 注目される部分の発言 (鴻池議員が依頼を断った後に森友学園側が政界への影響力を持っていたとした場合について) 末延「他にももしフィクサーがいるっていう設定をすればですよ?地元の状況がよくわかってる。国の土地の払い下げなんて各地でそうですが既得権で、役所が面倒だから受けてしまうような構図そのものを仕組める人、そういうことがよくよくわかった人でなければこんなことは、認可と払い下げを同時にやるなんてことはね、こんなウルトラCは普通出来ないですよ」 須田「今回『国有地購入問題』って設定になってるじゃないですか。これだけ見てたんじゃ実態が見えてこないんですよ。つまり学校法人認可の話とワンセットで見ていかないと。つまり針の穴に糸を通すかのようにね、ものすごく精緻に緻密にこの話を詰めていく。つまり殆ど金がない状況の中で学校を作るためにはどうしたらいいのか、っていう問題なんですよ。2014年の10月にそもそも学校法人認可の申請をするんですよね。で、その年の12月に保留されるんですよ。で、その状況ではまだ土地は持ってないんですよね。ところが大阪府は私学審という審査をするところに対して、将来的に土地の購入が見通せますというふうなことを。なんでこんなこと言えるの?と。だってまだ財務省は動いてないんだから。で、こんど財務局の方に取材をしてみると『いやいや、学校法人認可が下りるんだから土地を売って下さい』みたいな、そんな話になってるんですよ。職務権限がいろんなところに渡っていて、それを全部微妙に合わせていくっていうね、それこそフィクサー的な存在の人がいないと」 末延「これ朝日新聞がバーンと行ったでしょ?朝日が恐らく考えたのは、安倍さんの奥さんの名前があったからでしょ。つまり政局的判断で、攻めれない野党がダメな時に『こんなのがあるよ』って形で考えたと思うんですよ。でもそういう構図は考えられないんですよ。何故なら消費税をあんだけ先送りしている安倍さんが、財務相に借りを作るようなこんな馬鹿馬鹿しい話をやる筈がない。だからあそこまで、『そんなことがあれば辞職する』って言ってる。自信を持っていってるのはそういう意味ですよ。だから全然構図の立て方が違う方へ走ってる」 須田「鴻池さんもね、学校法人認可のところに入っていかなければ、やっても意味ないんですよ。土地だけ貰っても意味ない話だから。だから両方できる、つまり職務権限が(「大阪府と財務省、両方ですよ」)それからあと国務交通省と航空局。それを全部熟知していてそれを同時並行的に進めていけるっていうね、そういうようなフィクサーというかグループというか人達というかね」 辛坊「誰?」 須田「そこをね、『誰?』って僕ある人に聞いたの。『須田さん、それやるとね、命が危なくなる』これホントに言われたの。」 辛坊「私もね、こないだね、先々週かな大阪のさる大きな自治体の首長と話してたんですよ。ね?でそりゃまぁ今回鴻池さんの名前なんかがでる全然前の話。『どう思いますこれ?』って言ったらその首長が言ったのは『辛坊さん、必ず政治家か暴力団が関与しないとこんな取引は絶対ムリだ』って言ったんですよ」 須田「もうひとつある。政治家じゃなくて暴力団じゃなくて、もうひとつ」 末延「ある種のジャクシャノトウカツ(ソウカツ?ドウカツ?)みたいな」 渡辺真理「相当もう絞られてきてるわけですよね?相当絞られてますよね?」 須田「いや全然絞られてないよ」 末延「いいじゃないテレビにも十分出たし」 (スタジオ笑) (中略) (竹田恒泰氏が「推薦者」とされていた背景についての説明から) 大阪市立大学大学院の朴一教授「財政基盤がすごく弱いんですよあの学校は。私もある学校の中高の開設に関わったんですがものすごく財政基盤をしっかりしないともたないんですよ開校してから。ところがあの学校は次の1年間のお金もあるかどうかの借入金でしてて、恐らくあの理事長は安部総理の名前をちらつかせるあるいは奥さんの名前をちらつかせる、あるいは竹田さんの名前をちらつかせて集金していってですね、それを間に合わそうとしていったんですけれども、本来なら大阪府がストップしなきゃいけないのに、開校する前提で全部認可してる。結構大阪府の審査に今回どこかから大きな圧力がかかって甘すぎるんですよ。全てが須田さんが言ったように大きな圧力を受けて認可がどんどんどんどん奇跡的に通っていって開校寸前まで行ったというのが実情」 偽装中流 著者須田 慎一郎 価格¥ 1,512(2017/11/11 09:49時点) 出版日2016/01/26 商品ランキング264,055位 単行本224ページ ISBN-104584136998 ISBN-139784584136997 出版社ベストセラーズ
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